普通二輪はATとMTどっち?迷った時の判断表

普通二輪のATとMTのどちらを取るか迷った時の判断表を紹介する記事のアイキャッチ

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普通二輪免許を取ろうと決めたのに、申し込み画面のATとMTで手が止まってしまう方は多いですよね。『MTの方が得って聞くけど、ATの方が楽そう』と、周りの意見もばらばらです。

結論から言うと、普通二輪のATとMTは「乗りたいバイク・費用・将来大型に進むか・運転への不安」の4つで考えると決めやすくなります。この記事では、その4つを1枚の判断表にまとめました。

読み終わる頃には、自分がATとMTのどちらを選べばいいかがはっきりするはずです。

目次

普通二輪のATとMTは何が違う?

先に結論

普通二輪(MT)の免許は、400cc以下のMTにもATにも乗れます。AT限定は、クラッチ操作のないATの400cc以下だけに乗れる免許です。

普通二輪免許のATとMTは、乗れる排気量の上限は同じ400cc以下です。違うのは「クラッチ操作のあるバイクに乗れるかどうか」なんです。

法令では、AT普通二輪免許を「AT機構がとられておりクラッチの操作装置を有しない普通自動二輪車に限る普通二輪免許」と定めています。警視庁の案内でも、AT二輪免許でAT以外の二輪車は運転できないとされています。

免許乗れるバイク乗れないバイク
普通二輪(MT・限定なし)400cc以下のMTとAT、原付400ccを超えるバイク
AT限定普通二輪400cc以下のAT、原付MTのバイク、400ccを超えるバイク

普通二輪のMTで乗れるバイクは、ギア付きのネイキッドやアメリカンのようなタイプから、スクーターまで幅広くなります。AT限定の詳しい範囲はAT限定普通二輪免許とはで紹介しています。

教習時限の違い

普通自動二輪のATとMTでは、技能教習の時限数が違います。指定教習所の時限は道路交通法施行規則で決まっていて、表の数は最短です。

持っている免許MT 技能AT 技能学科(共通)
なし(原付だけを含む)19時限15時限26時限
普通免許など17時限13時限1時限

差が出るのは、技能教習の「基本操作及び基本走行」の部分です。ATはクラッチとギアの練習がないぶん、4時限短くなっています。

教習で戸惑いやすい所の違い

ATとMTでは、教習の最初につまずきやすい所も変わります。どちらを選んでも練習する課題はありますよ、という目安として見てください。

場面MTで戸惑いやすいことATで戸惑いやすいこと
発進クラッチをつなぐ加減でエンストするアクセルを開けすぎて急に進む
低速の課題半クラッチで速さを調整するアクセルとブレーキだけで速さを保つ
交差点やカーブギアを落とすタイミングを考える減速のしかたに慣れが要る
一本橋・クランククラッチとリアブレーキを同時に使うアクセルを一定に保つのが難しい

『ATなら課題も楽』と思いがちですが、低速でのアクセルの加減はATならではの難しさです。どちらも、教習の中で少しずつ慣れていくものなんです。

4つの軸で決める、ATかMTかの判断表

先に結論

4つの軸のうち、いちばん重く見たいのは「乗りたいバイク」です。乗りたいバイクがMTなら、ほかの軸に関係なくMTを選ぶのが近道になります。

ATとMTのどちらにするかは、次の4つの軸で考えてみてください。この記事のいちばん大事な表です。

軸ATが向く答えMTが向く答え
乗りたいバイクスクーターなどATだけギア付きのバイクに乗りたい・まだ決まっていない
費用教習費用を少しでも抑えたい後から限定解除する費用も含めて考えたい
将来大型に進むか大型は考えていないいずれ大型二輪も取りたい
運転への不安クラッチ操作に強い不安がある操作を覚えるのは苦にならない
普通二輪のATとMTを、乗りたいバイク・費用・将来大型に進むか・運転への不安の4つの軸で選ぶ判断の図解

軸1 乗りたいバイク

『とにかくスクーターで通勤したい』という方なら、ATで困ることはほとんどありません。一方で、ギア付きのバイクに少しでも憧れがあるなら、MTを選んでおく方が後悔が少ないはずです。

例えば、乗りたいアメリカンタイプのバイクがギア付きなら、MTの免許が必要です。乗りたい車両がATかMTかは、販売店で確かめてみてください。

軸2 費用

教習所の料金は地域・時期・持っている免許で変わります。例えば、ある教習所の公開料金(2026年5月1日からの税込料金)では、免許なしでMTが202,950円、ATが186,230円でした。

同じ教習所の料金を、持っている免許ごとに並べるとこうなります。あくまで1つの教習所の例です。

持っている免許MTAT差
なし・原付202,950円186,230円ATが16,720円安い
普通免許以上140,690円123,970円ATが16,720円安い

この例では、ATとMTの差よりも「普通免許を持っているかどうか」の差の方がずっと大きいですよね。車の免許を取る予定がある方は、順番も含めて考えてみてください。

ただ、ATで取ってから後でMTに乗りたくなると、限定解除の費用が別にかかります。同じ教習所ではAT普通二輪からMTへの限定解除を57,750円(税込)と案内していました。

最初の費用だけでなく、数年後まで含めて比べるのがコツです。

軸3 将来大型に進むか

大型二輪も視野に入れているなら、MTが有利です。大型二輪(MT)の技能教習は、普通二輪(MT)を持っている人なら最短12時限、AT普通二輪からだと16時限になります。

軸4 運転への不安

『クラッチ操作ができる自信がない』という不安は、よく聞く悩みです。ATは操作が少ないぶん、周りを見る余裕が出やすいんです。

ただ、MTも教習の中で少しずつ覚えていくものです。不安だけでATに決めず、ほかの3つの軸とあわせて考えてみてください。

例えばこんな場面で考える

平日の通勤で125ccのスクーターに乗り、週末も近場の買い物だけという場合は、4つの軸のどれもATを指しています。迷わずATを選んでよい場面です。

『今はスクーターだけど、友達が乗っているギア付きのバイクも気になる』という場合は、軸1がMTを指しています。費用が少し上がっても、MTを選んでおく方が後で困りません。

いずれ大型二輪で長距離を走りたい、という目標がある方も同じです。最初にMTで取っておくと、大型二輪の教習時限が短くなります。

判断表の使い方

4つの軸で答えが割れた時は、軸1の「乗りたいバイク」を優先してみてください。それでも決まらない時は、3年後に乗っていたいバイクを思い浮かべると答えが出やすくなります。

普通二輪免許のMTとAT、後から変えられる?

先に結論

AT限定で取っても、後から限定解除でMTに乗れるようになります。ただし教習と審査、費用が別にかかるので、最初からMTを選ぶのとどちらが楽かを比べておきましょう。

『とりあえずATで取って、乗りたくなったらMTに』と考える方もいますよね。それも1つの選び方です。

教習所の案内では、AT普通二輪から普通二輪(MT)への限定解除は技能5時限とされています。教習所で技能教習を受けて審査に合格し、試験場で免許証の条件を変えてもらう流れです。

最初からMTで取る
  • ATにもMTにも乗れる
  • 限定解除の手間がかからない
  • 大型二輪に進む時の時限が短い
AT限定で取って後から解除
  • 最初の教習時限と費用は少なめ
  • 解除の教習と審査が別に要る
  • 解除までの間はMTに乗れない

限定解除の流れはAT限定の解除とはで詳しく紹介しています。

よくある失敗

費用の差だけを見てATを選び、免許を取った後にMTの友達とツーリングに行きたくなるケースがあります。解除にかかる時間と費用まで考えてから決めてみてください。

普通二輪のATとMTでよくある相談

先に結論

よくある相談は「MTを取ればATにも乗れるか」「ATの後でMTを取るのは面倒か」「免許なしならどちらがいいか」の3つです。

知恵袋に寄せられた質問の中から、ATとMTで迷っている方の相談を3つ選んで答えます。

相談1 MTを取ればATにも乗れる?

『友達がMTを取ればどっちも乗れると言っていた。本当か』という質問がありました。

答えは、乗れます。限定のない普通二輪免許は、400cc以下の普通自動二輪車をMTでもATでも運転できるんです。逆に、AT限定の免許でMTのバイクには乗れません。

相談2 ATを取った後にMTを取るのは面倒?

『ATとMTで迷っている。ATを取った後でMTにするのは面倒か』という相談も多く見られます。

面倒かどうかは人によりますが、もう一度教習所に通う手間がかかるのは確かです。教習所の案内では技能5時限で、審査に合格した後に試験場で条件を変える手続きもあります。

『今はATで十分』という方には合理的な選び方です。迷いが少しでもあるなら、最初からMTを選んでおく方が手間は少なくなります。

相談3 免許なしの場合、ATとMTのどちらがいい?

『何も免許を持っていない。ATとMTはどちらがいいのか』という質問もありました。初めての免許だと、教習のイメージもわきにくいですよね。

免許なしの場合、学科は26時限でATもMTも同じです。違いは技能教習の4時限なので、乗りたいバイクで決めてしまってかまいません。

ATかMTかを決める前のチェック
  • 乗りたいバイクがATかMTかを確かめた
  • 3年後に乗っていたいバイクを思い浮かべた
  • 大型二輪に進む可能性を考えた
  • 限定解除の費用まで含めて比べた
  • 教習所でATとMTの両方の料金を見た

決めた後に考えたい、今のバイクのこと

先に結論

原付や125ccから普通二輪に上げる方は、免許を取った後に乗り換えを考えることが多くなります。今のバイクの扱いも先に決めておくと、予算が立てやすくなります。

『免許が取れたら250ccのスクーターに乗り換えたい』『ギア付きの400ccに乗りたい』と、次の1台を考えている方も多いはずです。

その時に迷うのが、今乗っている原付や125ccをどうするかですよね。残すなら税金や保険が2台分かかりますし、手放すならその分を次のバイクの資金に回せます。

例えばこんな場面です。「今の原付、まだ乗れるけどどうしよう」「次のバイクの頭金にできるか、先に調べてみたら?」という順番で考えると、予算の見通しが立ちやすいんです。

免許を上げて乗り換えるなら、今の原付や125ccがいくらになるかを先に確かめておくと、次のバイクの予算が立てやすくなります。

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免許を取った後に、今のバイクを残すか手放すかを決めて、次のバイクの予算を立てる流れの図解

ATとMTの乗れるバイクの違いは、普通二輪のオートマで乗れるバイクや普通二輪のMTとはでも紹介しています。

よくある質問

普通二輪免許のATとMTでは乗れる排気量が違いますか?

どちらも400cc以下で同じです。違いはクラッチ操作のあるMTのバイクに乗れるかどうかで、AT限定ではMTのバイクに乗れません。

普通二輪のMTで乗れるバイクは何ですか?

400cc以下の普通自動二輪車ならMTでもATでも乗れます。原付も運転できます。

ATとMTではどちらが早く取れますか?

技能教習の最短時限は、免許なしならMTが19時限、ATが15時限です。普通免許などがあればMTが17時限、ATが13時限になります。

普通自動二輪のATとMTで学科教習は違いますか?

学科はATとMTで同じです。免許なしなら26時限、普通免許などがあれば1時限になります。

AT限定からMTへの限定解除は何時限ですか?

教習所の案内では技能5時限とされています。上達の具合で延びることもあるので、通う教習所の案内で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪のATとMTは、どちらも400cc以下で、違いはMTに乗れるかどうか
  • 迷った時は、乗りたいバイク・費用・将来大型に進むか・運転への不安の4つで決める
  • 乗りたいバイクがMTなら、ほかの軸に関係なくMTが近道
  • AT限定でも後から限定解除でMTに乗れるが、教習と費用が別にかかる
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

普通二輪(普通自動二輪)免許の種類・費用・教習の流れから、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、普通二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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