普通二輪の卒業検定|コースと減点されやすい所

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普通二輪の教習もいよいよ最後。卒業検定の日が近づくと、『一本橋から落ちたらどうしよう』『緊張して頭が真っ白になりそう』と不安になりますよね。

結論から言うと、卒業検定は「スタート前・課題・コース走行」の3場面に分けて準備すると、どこで減点されやすいかが見えて落ち着いて臨めます。大きな失敗を避け、小さな減点を積み重ねないことが大事なんです。

この記事を読めば、普通二輪の卒業検定の流れと、場面ごとの減点されやすい動き、前日までにできる準備が分かります。

目次

普通二輪の卒業検定とは?流れと合格の考え方

先に結論

卒業検定は、教習所の最後に受ける技能の検定です。持ち点から減点されていく方式で、課題とコース走行をまとめて見られます。

普通二輪の教習は、基本操作を覚える段階と、応用走行を覚える段階に分かれています。応用走行まで終わると、卒業検定を受けられるようになります。

教習の全体の流れは普通二輪の教習の流れで紹介しています。ここでは検定そのものに絞って進めますね。

合格の基準は「70%以上」が目安

運転免許試験場の技能試験では、普通二輪免許の合格基準は「70%以上の成績」と法令で決まっています。減点方式で採点され、減点が重なって70%の線を下回ると不合格になる、という考え方です。

ただ、指定教習所の卒業検定の採点が試験場の技能試験とまったく同じかどうかは、確認できていません。細かい採点は、通っている教習所で聞いてみてください。

検定で走る内容

法令では、普通二輪免許の技能試験で次の課題を行うと決められています。卒業検定も、これに沿ったコースを走るのが一般的です。

走る内容どんな所か
幹線コース・周回コース外周などの長い直線とカーブ
交差点の通行右左折や信号のある交差点
横断歩道・踏切の通過一時停止や安全確認をする所
曲線コース・屈折コース・坂道コースS字・クランク・坂道発進
直線狭路コースいわゆる一本橋
連続進路転換コースいわゆるスラローム

これに加えて、急制動(決められた速度から止まる課題)もあります。波状路の課題は大型二輪だけなので、普通二輪の検定にはありません。

検定の前には「見極め」がある

多くの教習所では、卒業検定の前に、検定を受けてよいかを教官が確かめる教習があります。見極めと呼ばれることが多い時間です。

ここで『まだ不安』と感じる所があれば、遠慮せずに伝えてみてください。見極めの時間は、検定で走るコースを本番に近い形で確かめられる貴重な機会なんです。

卒業したら1年以内に試験場へ

卒業検定に受かると、卒業証明書がもらえます。この証明書は、技能検定を受けた日から1年のあいだ、試験場での技能試験を免除してもらえるものです。

合格したら、あまり間を空けずに住所地の試験場で手続きをしておきましょう。

検定は「スタート前・課題・コース走行」の3場面で見る

先に結論

減点されやすい動きは、場面ごとに違います。スタート前は確認の抜け、課題は時間とパイロン、コース走行は合図と安全確認、と分けて覚えると頭に入りやすくなります。

『どこで減点されるのか、全部は覚えきれない…』という方も多いはずです。実は、場面ごとに分けると、気をつけることはそれほど多くないんです。

普通二輪の卒業検定を、スタート前・課題・コース走行の3場面に分け、それぞれで減点されやすい動きを並べた図解

場面1 スタート前

検定はバイクに乗る前から始まっています。ここで慌てると、その後の走りまで崩れやすくなります。

減点されやすい動き気をつけたいこと
乗る前の後方確認を忘れる乗車前に後ろを見る動作をはっきりする
スタンドを払う前に動き出す乗る・スタンドを払う・確認の順を守る
発進の合図や確認が足りない合図を出し、右後方を目で見てから出る
エンストする半クラッチをゆっくり使って発進する

場面2 課題

一本橋・スラローム・急制動・クランク・S字などの課題は、それぞれ基準があります。大きく減点されたり、検定中止になったりしやすいのもこの場面です。

課題減点されやすい動き
一本橋時間が短い・途中で落ちる・足をつく
スラローム時間がかかりすぎる・パイロンに触れる
急制動指定速度に届かない・停止区間を越える
クランク・S字パイロンに当たる・足をつく・脱輪する

場面3 コース走行

課題の間をつなぐ普通の走行でも、少しずつ減点されます。一つひとつは小さくても、積み重なると合格ラインを割ることがあるんです。

減点されやすい動き気をつけたいこと
合図が遅い・戻し忘れ進路変更や右左折の前に早めに出して、終わったら戻す
安全確認が目で見えない首を回して、確認していることが分かる動きにする
一時停止で止まりきらない停止線の手前で足をついて完全に止まる
指定速度の区間で速度が足りない直線で落ち着いて速度を上げる
コースを間違える前日までにコース図を頭に入れておく

交差点・踏切・横断歩道で見られること

コース走行の中でも、交差点や踏切は確認の動きが多い所です。ここは一つひとつの動作をはっきり見せるのがポイントなんです。

コース走行で見直したい動き
  • 右左折の前に、合図を出してから進路を寄せる
  • 交差点に入る前に、左右と後方を首を回して確かめる
  • 踏切の前で止まり、左右を見て音も確かめてから渡る
  • 横断歩道に人がいそうな時は、手前で速度を落とす

例えばこんな場面です。右折の合図を出したものの、後方の確認を目で見せずに寄ってしまう。本人は見たつもりでも、動きとして伝わらないと減点されやすいんです。

小さな減点が重なる例

一つの減点は小さくても、重なると合格の線に近づきます。よくある流れを並べてみました。

起きやすい流れ結果
発進で慌てて確認が浅くなる小さな減点
課題で焦り、合図を出すのが遅れる小さな減点が重なる
気持ちを立て直せず速度区間で加速が足りないさらに減点

最初のつまずきで焦らないことが、全体の減点を抑えるいちばんの近道です。

よくある失敗

課題をうまくこなしてホッとした直後に、合図を忘れて減点されるケースです。課題が終わっても、次の合図と確認までが検定だと思っておきましょう。

課題ごとの基準と、減点されやすい所

先に結論

一本橋は7秒以上、スラロームは8秒以下、急制動は時速40kmから乾燥時11メートル以内、が試験場の基準です。基準を知っておくと、練習で何を目指せばいいかがはっきりします。

ここで紹介する数字は、富山県警の「運転免許技能試験実施基準」に書かれている試験場の基準です。教習所の検定の採点と同じかは確認できていないので、目安として見てくださいね。

一本橋(直線狭路)

一本橋は、長さ15メートル・幅0.3メートル・高さ0.05メートルの台の上を走る課題です。普通二輪車は、着座したまま7秒以上かけて渡るのが基準です。

秒数が足りないと1秒ごとに減点され、落ちたり足をついたりすると検定中止になる、と解説されることが多いです。速く渡るより、落ちないことを優先するのが基本になります。

『7秒もゆっくり走れる気がしない…』と思いますよね。目線を台の先に置き、ニーグリップでバイクを安定させるのが、教本でもよく言われるコツです。詳しくは一本橋のコツで紹介しています。

スラローム(連続進路転換)

スラロームは、並んだパイロンの間をS字状に抜けていく課題です。試験場の基準では、普通二輪車は8秒以下で走ります。

コースの中心線上にパイロンが5本、4.5メートル間隔で置かれます。パイロンに触れたり、倒したりすると減点されます。

「急いで抜けようとして、リズムが崩れました」
「まずは時間より、一定のリズムを体に覚えさせるところからですね」

卒業検定で走るスラロームのパイロンが並んだ教習コースの様子

アクセルとブレーキの使い方はスラローム・クランク・S字のコツで紹介しています。

急制動

急制動は、決められた速度まで上げて、開始線からブレーキをかけて止まる課題です。普通二輪車の指定速度は時速40kmです。

路面止まる区間(普通二輪車)
乾燥11メートル
湿潤(雨など)14メートル

車輪をロックさせずに、区間内で安定して止まることが求められます。指定速度に届かないまま開始線に来た時などは、試験官の指示で1回に限りやり直しになります。

雨の日は、止まる区間が14メートルに延びます。路面が滑りやすいぶん、強くかけすぎてロックさせないことがいっそう大事になります。

『雨の日の検定になったらどうしよう』と不安な方もいますよね。補習の日が雨なら、濡れた路面での止まり方を教官に見てもらうチャンスだと考えてみてください。

前輪と後輪のブレーキのかけ方は、急制動のコツで紹介しています。

クランク・S字

クランク(屈折コース)とS字(曲線コース)には、通過時間の基準は設けられていません。そのぶん、ゆっくりでも確実に抜けることが大事です。

パイロンに当たる、足をつく、縁石から外れる、といった動きが減点や中止につながります。目線を出口の方向に先に向けておくと、バイクが自然にそちらへ曲がりやすくなります。

坂道発進

坂道コースも、法令で決まっている課題の一つです。坂の途中で一度止まり、後ろに下がらないように発進します。

『坂の途中でエンストしたらどうしよう』と心配になりますよね。リアブレーキで車体を止めておき、半クラッチでつながる感覚が来てからブレーキを緩めるのが、教本でよく言われる手順です。

一本橋・スラローム・急制動の普通二輪車の基準を、秒数と速度と停止距離で並べた図解

検定当日の流れと、前日までの準備

先に結論

当日は、説明を聞いてコースを確かめてから順番に走ります。前日までにコースを覚え、体調を整えておくことが、いちばんの準備になります。

卒業検定の当日は、緊張していつもの力が出しにくいものですよね。だからこそ、前日までにやれることを済ませておくと気持ちが楽になります。

前日までのチェック
  • 検定のコース図を見て、順番を声に出して言えるようにする
  • 合図を出す場所と戻す場所を、コース図に書き込む
  • 苦手な課題を、最後の教習で一度は練習しておく
  • 服装と手袋、ブーツなどを教習の時と同じにそろえる
  • 夜更かしをせず、当日の朝は時間に余裕を持つ
検定当日の流れ(一般的な例)
  1. 受付をして、検定の説明を聞く
  2. コースと順番を確かめる
  3. 順番が来たら、乗車前の確認から走り始める
  4. 課題とコース走行を終えて、指示された場所に止める
  5. 全員が走り終わったあとに結果を聞く

当日の服装と持ち物

服装は、教習で慣れている物と同じにするのが安心です。新しいブーツや手袋を当日に下ろすと、操作の感覚が変わることがあります。

持ち物・服装気をつけたいこと
手袋教習で使い慣れた物にする
靴くるぶしが隠れ、ペダルを操作しやすい物にする
服長袖・長ズボンで、動きやすい物にする
教習原簿など教習所に言われた物を前日にそろえる

緊張した時のために決めておくこと

『頭が真っ白になったら、コースを忘れそう』と心配な方もいますよね。そんな時は、「止まったら息を一回吐く」のように、自分だけの合図を決めておくと落ち着きやすくなります。

例えばこんな場面です。最初の課題で少しふらついても、そこで焦ると次の課題まで崩れてしまいます。一つ終わったら気持ちを切り替える、を意識してみてください。

卒業検定に落ちたらどうなる?

先に結論

落ちても、補習を受けて再検定を受けられます。ただ教習は入校から9か月以内に終える決まりがあるので、期限と追加の費用は確かめておきましょう。

卒業検定に一度で受からないことは、珍しくありません。知恵袋にも「2回落ちてくじけそう」という相談が見られます。

落ちた時は、多くの教習所で補習を受けてから再検定、という流れになります。費用は教習所ごとに違い、埼玉県のある教習所では技能1時限の追加を4,180円、卒業検定を6,050円と案内しています。

確かめておきたいこと理由
再検定までに補習が何時限要るか費用と日程が決まる
補習と再検定の料金保証プランで払わずに済むことがある
入校日から9か月の期限期限を過ぎると教習が無効になる

保証プランに入っている人は、補習や再検定の料金がかからないこともあります。中身は申込時の書類で確かめてみてください。

落ちた原因が分かっている時は、その課題だけに意識が向きすぎないよう注意しましょう。苦手の克服と、コース走行の基本の両方を補習で見直すのがおすすめです。つまずきやすい所は普通二輪免許は難しい?でも紹介しています。

落ちた日にやっておきたいこと

落ちた直後は気持ちが沈みますが、その日のうちにやっておくと次につながることがあります。

再検定までの準備
  1. 検定員から言われた指摘を、その日のうちにメモする
  2. 減点された場面を、スタート前・課題・コース走行のどれかに分ける
  3. 補習の予約と再検定の日を、期限から逆算して入れる
  4. 補習では、苦手な課題とコース走行の両方を見てもらう

「どこで減点されたか、よく覚えていないんです」
「それなら検定員の方に、次に気をつける所を聞いてみるといいですよ」

卒業検定に受かれば、いよいよ自分のバイク選びです。原付や125ccに乗っている人は、今のバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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知恵袋で多い卒業検定の相談

よくある相談のまとめ

卒業検定の相談は、「緊張で失敗した」「急制動の速度」「一本橋の渡り方」の3つが特に多く見られます。

相談1 「前日まで余裕だったのに、本番の最初の課題で失敗した」

『練習では大丈夫だったのに、本番でスラロームから外れてしまった』という相談です。

本番で緊張するのは、誰にでもあることなんです。最初の課題の前に一度深く息を吐き、目線を遠くに置くことから始めてみてください。

「次も緊張しそうで怖いです」
「一度経験した分、2回目は流れが分かっているので落ち着きやすいですよ」

相談2 「急制動は時速40kmを出さないとアウト?」

『40km/hに届かなかったら、その時点で不合格なの?』という質問もありました。

試験場の基準では、指定速度に届かないまま開始線に来た場合などは、試験官の指示で1回に限りやり直しになります。速度を上げる直線では、メーターを一度見て確かめる余裕を持っておきましょう。

相談3 「一本橋はクラッチを離してノーアクセルで渡っていい?」

『1速で乗って、あとはクラッチを離したまま渡っていいの?』という相談もあります。

渡り方は人によって違い、半クラッチやリアブレーキで速度を調整する方法も教本でよく紹介されます。7秒以上かけて落ちずに渡れるなら、自分に合ったやり方を教官と相談して決めるのがいちばんです。

相談4 「何回も落ちて、期限に間に合わなかったらどうなる?」

『何度受けても受からず、期限が切れたらどうなるのか不安』という相談もありました。

教習は入校から9か月以内に終える決まりがあり、過ぎると教習を受け直すことになります。回数が重なってきたら、教習所に今後の予定を一緒に組んでもらうのがおすすめです。

よくある質問

普通二輪の卒業検定の合格ラインはどのくらいですか?

試験場の技能試験は70%以上の成績が合格基準と法令で決まっています。卒業検定の細かい採点は、教習所で確かめてみてください。

一本橋で落ちたら、その場で不合格ですか?

落ちたり足をついたりすると検定中止になる、と解説されることが多いです。教習所での扱いは、検定前の説明で確かめておきましょう。

卒業検定に落ちたら、また最初から教習を受けますか?

最初からではなく、補習を受けて再検定を受けるのが一般的です。入校から9か月以内に終える決まりがあるので、期限は確かめておきましょう。

卒業検定に向けて、自主練習はできますか?

公道での練習は免許が無いとできません。検定前の練習は、教習所の補習や見極めの時間を使って行いましょう。

クランクやS字に時間の基準はありますか?

試験場の実施基準では、クランクやS字に通過時間の基準は設けられていません。ゆっくりでも、パイロンに当たらず足をつかずに抜けることを優先しましょう。

卒業検定に受かったら、すぐバイクに乗れますか?

乗れません。卒業後に住所地の運転免許試験場で手続きをして、免許証を受け取ってから運転できます。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪の卒業検定は、持ち点から減点される方式で課題とコース走行を見られる
  • 「スタート前・課題・コース走行」の3場面で減点されやすい動きを分けて覚える
  • 試験場の基準は一本橋7秒以上、スラローム8秒以下、急制動は時速40kmから乾燥時11メートル以内
  • 前日までにコースと合図の場所を覚え、体調を整えておく
  • 落ちても補習と再検定で受け直せるが、9か月の期限と費用は確かめる
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

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