普通二輪免許は難しい?つまずきやすい所と乗り越え方

普通二輪免許は難しいのか、つまずきやすい所と乗り越え方を紹介する記事のアイキャッチ

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『普通二輪免許って難しいの?自分にも取れるのかな』と不安になっていませんか。周りから「一本橋で苦労した」「バイクを起こせなかった」と聞くと、余計に心配になりますよね。

結論から言うと、普通二輪免許は、つまずきやすい所がはっきりしている免許です。難しさを「取り回し・低速のバランス・急制動・学科」の4つに分けて、一つずつ準備すれば、乗り越えやすくなります。

この記事を読めば、どこが難しいのかと、それぞれの練習のしかたが分かります。

目次

普通二輪免許は難しい?簡単?先に結論

先に結論

普通二輪免許は、車の免許と比べて体の使い方に慣れるまでが難しい免許です。ただ、教習所では基本の操作から順に教わり、上達に合わせて時限数も延長されるので、少しずつ進めれば取れる人が多い免許でもあります。

「普通自動二輪は簡単だった」という声もあれば、「何度も延長した」という声もありますよね。実は、この差はセンスよりも、どこでつまずくかを知っているかどうかで生まれることが多いんです。

普通二輪の難しさは、車にはない「バランスを取りながら操作する」ところにあります。止まると倒れる乗り物なので、ゆっくり走るほど難しくなるのが特徴です。

合格の基準はどうなっている?

試験の合格基準は、法令で決まっています。

試験合格の基準
技能試験(普通二輪)70%以上の成績
学科試験90%以上の成績

技能は減点方式で、決められた課題をこなしながら、安全確認や走り方も見られます。課題が一つ苦手なだけで落ちるとは限りませんが、苦手な課題があると減点が重なりやすいんです。

教習の時限数は「最短」の数

教習所の技能教習の時限数は、普通二輪(MT)で免許なし19時限、普通免許などあり17時限と決まっています。これは最短の数で、上達に合わせて延長されます。

補足

延長になるのは、珍しいことではありません。時限数は最短の数として決まっているので、延長は「自分に必要な練習を足してもらった」と考えて大丈夫です。

難しさは4つに分けられる|取り回し・低速・急制動・学科

4つのうち、どこが苦手かを知る

普通二輪のつまずきやすい所は、取り回し、低速のバランス、急制動、学科の4つに分けられます。自分がどこで苦労しそうかを知っておくだけで、教習の受け方が変わります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。「普通二輪は難しい」とひとまとめにせず、難しさを分けて考えてみましょう。

普通二輪免許の難しさを、取り回し・低速のバランス・急制動・学科の4つに分けた図解
難しさどんな場面で苦労する?練習のしかた
取り回しバイクを押して歩く、倒れたバイクを起こす腰を使って押す、体を車体に近づける
低速のバランス一本橋、クランク、S字目線を遠くに、ニーグリップ、半クラッチとリアブレーキ
急制動指定速度から決められた区間内で止まる前後のブレーキをじわっと強く、目線は前に
学科学科試験(90%以上で合格)教本と問題集をくり返し、引っかけの言い回しに慣れる

一つずつ、つまずきやすい所と乗り越え方を見ていきましょう。

教習のどの時期に、どの難しさが来る?

4つの難しさは、教習の時期ごとに順番にやってきます。先に知っておくと、『今つらいのは自分だけじゃない』と分かって気が楽になりますよ。

教習の時期出てきやすい難しさ心がまえ
最初の数時限取り回し・引き起こし、発進と停止重さに驚くのは当たり前。体の使い方を覚える時期
基本操作の後半一本橋・クランク・S字など低速の課題ふらついても、目線を直すだけで変わることが多い
応用走行急制動・スラローム・コースの順番速さとブレーキの感覚をつかむ時期
卒業検定の前確認動作・コースの覚え込み課題より安全確認の抜けに気をつける
卒業後(免許なしの人)試験場の学科試験90%以上で合格。問題集で言い回しに慣れる

技能教習は1日に原則3時限まで、最初の段階は2時限までです。一気に上手くなろうとせず、1回ごとに一つずつできることを増やしていくイメージで進めてみてください。

1 取り回し(押し歩き・引き起こし)

教習の最初に出てくるのが、エンジンを止めたバイクを押して歩く取り回しと、倒れたバイクを起こす引き起こしです。『いきなり重いバイクを起こすなんて』と驚く方も多いですよね。

引き起こしは、腕の力だけで持ち上げるのではなく、腰と脚を使ってバイクを起こすのがコツと言われます。体をバイクに近づけて、ハンドルをしっかり切っておくと、力が伝わりやすくなります。

例えばこんな場面がよくあります。教習初日、倒したバイクを起こそうとして持ち上がらず、教官に「腕じゃなくて脚で押してみて」と言われる場面です。言われた通りに腰を落として脚で押すと、さっきより軽く感じる人が多いんです。

くわしいやり方はバイクの引き起こし・取り回しのコツで紹介しています。

2 低速のバランス(一本橋・クランク・S字)

普通二輪でいちばん名前が挙がるのが、一本橋です。長さ15メートル・幅0.3メートル・高さ0.05メートルの台の上を、普通二輪車なら7秒以上かけて渡る課題です。

ゆっくり走るほどバイクはふらつくので、目線を手元ではなく遠くに向けるのが基本です。太ももでタンクをはさむニーグリップや、半クラッチとリアブレーキで速さを整える使い方も、教習で何度も練習します。

一本橋のコツは一本橋のコツでくわしく紹介しています。クランクやS字、スラロームはスラローム・クランク・S字のコツも参考にしてみてください。

3 急制動

急制動は、普通二輪なら時速40キロから、決められた区間内で止まる課題です。止まる区間は、乾燥した路面で11メートル、濡れた路面で14メートルです。

車輪をロックさせずに止まることが求められるので、ブレーキを「ガツン」と握るのではなく、じわっと強めていく感覚をつかむのが大事です。『スピードを出すのが怖い』という方は、まず指定の速度まで加速することに慣れるところから始めましょう。

例えばこんな場面です。40キロまで加速するのに気を取られて、ブレーキをかけ始めるのが遅れてしまう。その時は、加速を早めに終えて、開始線の手前で速さを保つ時間を作ると落ち着いて止まりやすくなります。

練習のポイントは急制動のコツで紹介しています。

4 学科

免許なしで普通二輪を取る人は、学科教習が26時限あり、試験場での学科試験は90%以上で合格です。普通免許などを持っている人は学科教習が1時限だけなので、学科の負担はほとんどありません。

学科試験では、言い回しが似た問題で迷う人が多いです。「125cc以下の普通自動二輪車は高速道路を通行できる」のように、細かい区分を聞く問題もよく話題になります。

最近は、2025年4月に始まった新基準原付の扱いも迷いやすいところです。125cc以下でも、最高出力が4.0kW以下に制御された物だけが原付で、それ以外は普通自動二輪車になります。

『同じ125ccなのに?』と引っかかる問題は、区分の決まりを一度表にして覚えておくと迷いにくくなります。間違えた問題は、なぜ間違えたかを一言メモしておくと、同じ形の問題で迷わなくなりますよ。

勉強のしかたは普通二輪の学科教習と学科試験で紹介しています。

MTとATで難しさはどう違う?

MTはクラッチ、ATは車体の重さ

MTはクラッチとギアの操作が加わるぶん、覚えることが増えます。AT限定は操作がシンプルな一方、教習車の重さや低速での扱いに慣れが要ります。

『MTは難しそうだからATにしようかな』と考える方も多いはずです。どちらにも、それぞれの難しさがあるんです。

MT(限定なし)
  • 半クラッチで低速の速さを細かく整えられる
  • 乗れるバイクの種類が多い
  • 技能教習は免許なし19時限で、ATより多い
AT限定
  • クラッチ操作が無く、覚えることが少ない
  • 技能教習は免許なし15時限で、MTより少ない
  • 低速ではアクセルとブレーキだけで速さを整える

警視庁の試験では、AT普通二輪の試験車は400ccのAT二輪車です。スクーターでも車体が大きいので、取り回しで苦労する人もいます。

MTで苦労しやすいのは、発進や低速の場面で半クラッチを使うところです。最初はエンストして『またやってしまった』と思うかもしれません。

ただ、半クラッチが使えるようになると、一本橋やクランクで速さを細かく整えられるようになります。最初の苦労が、あとの課題で助けになるんです。

どっちを選ぶか迷ったら

MTとATで迷ったら、難しさより「乗りたいバイク」で選ぶのがおすすめです。乗りたいバイクがMTなら、AT限定を取っても後で限定解除が要ります。

MTの特徴は普通二輪のMT(マニュアル)とはでくわしく紹介しています。

教習所と一発試験、難しさの違い

一発試験は難しさがぐっと上がる

教習所では、苦手な所を教官に見てもらいながら練習できます。運転免許試験場で直接受ける一発試験は、練習の場が限られるので、教習所より難しく感じる人が多いです。

「教習所に通わず、一発で取ることはできる?」という声もありますよね。できなくはありませんが、難しさの中身がまったく違います。

比べる点教習所一発試験(試験場で直接)
練習教習で基本から練習できる自分で練習の場を探す
試験のコース教習所のコースで卒業検定試験場のコースで技能試験
落ちた時補習を受けて再検定再試験のたびに受験料と試験車使用料
合格後試験場の技能試験が免除取得時講習を受けてから交付
一本橋の台とパイロンが並ぶ普通二輪の教習コースの写真風イメージ

技能試験の課題は、法令で決まっています。普通二輪では、直線狭路(一本橋)、連続進路転換(スラローム)、屈折コースや曲線コースなどを走ります。

よくある失敗

原付に長く乗っていて「自分なら一発で受かる」と考え、試験場で何度も落ちてしまうケースはよく聞きます。公道の運転と、試験の課題や確認動作は別物と考えておきましょう。

一発試験のくわしい流れは普通二輪の一発試験とはで紹介しています。

不安を減らす準備と、教習の受け方

「できない所」を言葉にする

教習で上達が早い人は、うまくいかなかった所を教官に具体的に聞いています。毎回の教習で一つだけ課題を決めて乗ると、少しずつ前に進めます。

『自分だけ下手なんじゃないか』と落ち込む日もありますよね。それはあなただけではありません。

普通二輪の教習で不安を減らすための、教習前・教習中・教習後の準備を示した図解
1回の教習の受け方
  1. 教習の前に、今日の課題を教本で読んでおく
  2. 乗る前に、今日いちばん直したい所を1つ決める
  3. うまくいかなかった時は、何がいけなかったかを教官に聞く
  4. 教習の後に、言われたことをメモしておく
  5. 次の教習の前にメモを読み返す

教官への聞き方は、こんな言い方がおすすめです。

「一本橋で途中から曲がってしまうのですが、目線と体のどちらを直せばいいですか?」

「急制動で止まりきれないのは、ブレーキをかけ始めるのが遅いからですか?」

具体的に聞くほど、返ってくる答えも具体的になります。

体の準備も意外と大事

バイクは全身を使う乗り物なので、腕や太もも、首が疲れやすいです。教習の前に軽くストレッチをしておくと、体がほぐれて操作しやすくなります。

服装も上達に関わります。長袖・長ズボン・くるぶしまで隠れる靴で、動きやすい物を選んでおきましょう。

延長になった時の考え方

延長が決まると、『自分には向いていないのかな』と落ち込みますよね。でも、延長は足りない練習を足してもらえる時間です。

延長の教習では、苦手な課題を教官と一緒に重点的に練習できます。どこができていないかを聞いて、その一点を直すことだけに集中してみてください。

追加料金が気になる方は、教習所の保証プランを確かめておくと安心です。中身は教習所の安心パック・保証プランとはで紹介しています。

卒業検定の前に見直したいこと

卒業検定では、課題だけでなく、安全確認や合図のしかたも見られます。コースの順番を覚えておくと、課題に集中できます。

検定で減点されやすい所は普通二輪の卒業検定でくわしく紹介しています。

卒業検定の前のチェック
  • コースの順番を、目をつぶっても言える
  • 一本橋の目線とニーグリップを確かめた
  • 急制動のブレーキのかけ方を確かめた
  • 発進前と進路変更の確認動作を確かめた
  • 前の晩はしっかり寝る

免許が取れたら、次はいよいよバイク選びですよね。家に使っていない原付や125ccがあるなら、今いくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の資金が見えてきます。

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普通二輪免許の難しさでよくある相談

体格・経験・一発試験の相談が多い

普通二輪免許の難しさについては、「バイク経験ゼロで大丈夫?」「小型から取った方がいい?」「一本橋とスラロームはどっちが難しい?」「試験場で何度も落ちた」という相談が多く見られます。知恵袋で見かけた相談を、要点だけまとめて答えます。

バイク経験が無いけど、普通二輪のMTは取れる?

原付も含めてバイクに乗ったことがなく、車の免許もAT限定だけ、という状態で普通二輪のMTを取れるか、という相談です。『クラッチなんて触ったこともない』と不安になりますよね。

教習所では、クラッチの使い方や発進のしかたも一から教わります。最初は戸惑っても、半クラッチの感覚は回数を重ねるうちにつかめてくる人が多いです。

体格に不安がある方は、女性が普通二輪免許を取る時に知っておきたいことでも、足つきや重さへの対処を紹介しています。

最初は小型二輪から取った方がいい?

普通二輪のMTは難しそうなので、まずは小型二輪の免許から取った方がいいか、という相談です。

小型限定は車体が小さく、技能教習の時限数も少ないので、取りやすいと感じる人もいます。ただ、後から普通二輪に上げると限定解除の教習が別に要ります。

400ccまで乗りたい気持ちがあるなら、最初から普通二輪に挑戦して、延長も前提に計画する方が回り道が少なくなります。

一本橋とスラローム、どっちが難しい?

一本橋が難しいとよく言われるが、スラロームの方が難しくないか、という相談です。

答えは人によって違います。一本橋は普通二輪車で7秒以上かける「ゆっくり」の課題、スラロームは8秒以下で抜ける「リズム」の課題で、求められる感覚が逆なんです。

どちらが苦手かが分かれば、教習でそこを重点的に見てもらえます。

試験場で何度も落ちてしまう

教習所に通わず、運転免許試験場で普通二輪の技能試験を受けているが、何度受けても受からない、という相談です。

試験場では、課題だけでなく確認動作や走る位置も細かく見られます。落ちた時に試験官から言われたことをメモし、同じ所でつまずいていないかを確かめてみてください。

何度も落ちて費用がかさんでいるなら、途中から教習所に切り替える選び方もあります。

よくある質問

普通二輪免許は、車の免許より難しいですか?

学科は、車の免許を持っていれば1時限だけなので負担は小さめです。技能はバランスを取りながらの操作が加わるので、慣れるまで難しく感じる人が多いです。

普通二輪の教習で延長になるのは珍しいですか?

珍しいことではありません。法令の時限数は最短の数で、上達に合わせて延長されます。

一本橋で落ちたら、卒業検定は不合格ですか?

一本橋から落ちたり足をついたりすると、検定中止とする解説が多いです。くわしい採点は通う教習所で確かめてみてください。

普通自動二輪の免許を簡単に取るコツはありますか?

楽に取れる近道は無いと考えておく方が安心です。苦手な課題を早めに見つけ、教官に具体的に聞きながら、少しずつ直していくのが確実な進め方です。

勉強が苦手でも、学科試験に受かりますか?

学科試験は90%以上で合格なので、問題集で同じ形の問題に慣れておくのが近道です。間違えた問題だけを集めて、くり返し解いてみてください。

体力に自信がないのですが、大丈夫ですか?

引き起こしや取り回しは、力より体の使い方が大事と言われます。教習の前にストレッチをして、腰と脚を使う動きを教官に見てもらいましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪免許の難しさは、取り回し・低速のバランス・急制動・学科の4つに分けられる
  • 技能は70%以上、学科は90%以上で合格。時限数は最短の数で、延長は珍しくない
  • MTはクラッチ、ATは車体の扱いにそれぞれ慣れが要る
  • 一発試験は練習の場が限られ、教習所より難しく感じる人が多い
  • 毎回の教習で直したい所を1つ決め、教官に具体的に聞くと上達しやすい

まずは、4つの難しさのうち自分がいちばん不安なものを1つ選んで、そこから準備を始めてみてください。

普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

普通二輪(普通自動二輪)免許の種類・費用・教習の流れから、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、普通二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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