普通二輪の教習車とは|MT・ATの教習車と車体の特徴

普通二輪の教習車の特徴と、装備が付いている理由を紹介する記事のアイキャッチ

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教習所の申し込みを済ませると、『教習車ってどんなバイク?』『大きくて重かったらどうしよう』と気になってきますよね。初めてバイクにまたがる方なら、なおさら不安なものです。

結論から言うと、普通二輪の教習車は、技能試験の基準に合わせた排気量の大きめのバイクに、転倒から守る装備が付いた車両です。重さに驚くかもしれませんが、教習ではまず扱い方から教わります。

この記事を読めば、普通二輪の教習車の特徴と、装備が付いている理由、初回の教習で戸惑いやすい所が分かります。

目次

普通二輪の教習車はどんなバイク?

先に結論

普通二輪の技能試験は、法令で総排気量300cc以上の普通自動二輪車を使うと決まっています。そのため教習車も、この基準に合う大きさのバイクが中心になります。

普通自動二輪の教習車は、教習所が用意するバイクです。車種は教習所ごとに違いますが、使う車両の大きさには目安があります。

道路交通法施行規則では、技能試験に使う車を免許ごとに決めています。表にすると、こうなります。

免許技能試験に使う車
普通二輪免許総排気量300cc以上の普通自動二輪車
小型限定普通二輪免許総排気量90cc以上125cc以下
大型二輪免許総排気量700cc以上の大型自動二輪車

普通二輪は400cc以下のバイクに乗れる免許なので、教習車も300cc〜400ccの範囲のバイクになるわけです。普通二輪で乗れる排気量の区分は普通二輪は400ccまでで紹介しています。

教習の一部は小さいバイクを使うこともある

法令では、普通二輪(小型限定を除く)の教習の一部に、小型二輪車や一般原付を使えるとされています。教習の段階によって、乗るバイクが変わる教習所もあるんです。

どの段階でどの車両を使うかは、教習所のカリキュラムで違います。気になる方は、入校前に教習所の公式案内で確認してみてください。

MTとATの教習車の違い

先に結論

普通二輪免許の教習車は、MTならクラッチとギアのあるバイク、ATならクラッチ操作のないスクーターなどのバイクです。警視庁ではAT普通二輪の試験に400ccのAT二輪車を使っています。

普通二輪のAT教習車とMT教習車は、見た目も操作も違います。警視庁が案内している試験車を、免許ごとにまとめてみました。

免許警視庁の試験車
AT普通二輪400ccのAT二輪車
AT小型限定普通二輪125ccのAT二輪車
AT大型二輪650ccのAT二輪車

AT小型限定の教習車がスクーターなのは、試験の車が125cc以下と決まっているからです。

MTの教習車
  • クラッチレバーとギアペダルがある
  • 半クラッチで低速を調整する
  • 停止の前にギアを落とす操作がある
ATの教習車
  • クラッチ操作がなく、アクセルとブレーキで走る
  • 低速ではアクセルの開け方に気を使う
  • 足を置く位置がMTと違うことがある

ATとMTの免許の違いは、AT限定普通二輪免許とはや普通二輪のMTとはで詳しく紹介しています。

教習車の装備は何のため?部品ごとに見る

先に結論

教習車に付いている装備は、転んだ時に車体や足を守るためのものです。ふつうのバイクより少しごつく見えるのは、初心者が何度も練習することを前提にしているからなんです。

教習車を初めて見ると、『ふつうのバイクと何か違う』と感じる方も多いはずです。教習車で目にする装備や部品と、教習での役目を並べてみました。

装備何のためにあるか教習でのひとこと
バンパー(ガード)転んだ時に車体と足を守る倒れても足が挟まれにくい
クラッチレバー(MT)動力をつないだり切ったりする半クラッチの加減を覚える
ギアペダル(MT)速さに合わせてギアを変える足先での操作に慣れが要る
リアブレーキペダル後ろの車輪を止める低速の課題で速さの調整に使う
ミラー・ウインカー後方の確認と合図確認と合図は教習で何度も練習する
普通二輪の教習車の装備を、バンパー・クラッチレバー・ブレーキ・ミラーなど部品ごとに、何のためにあるかを示した図解

装備の内容は教習所や車両で違います。運転免許技能試験の実施基準でも「バンパー無しの試験車」という言い方があり、車両によって付いていない場合もあるんです。

バンパーがあるとコースの幅も変わる

運転免許技能試験の実施基準では、スラロームのパイロンの間隔を4.5メートル、バンパーの無い試験車は4.0メートルとしています。バンパーの分だけ車体の幅が広くなるからですね。

指定教習所の卒業検定のコースが同じ基準かどうかは、教習所の案内で確かめてみてください。

「倒しても大丈夫」とは限らない

バンパーがあっても、倒れ方によってはけがをすることがあります。教習中にバランスを崩したら、無理に支えようとせず、指導員の指示に従ってください。

教習車でこなす課題の基準

教習車に慣れてくると、コースの課題に進みます。運転免許技能試験の実施基準にある、主な課題の基準を並べてみました。

課題普通二輪車小型二輪車
一本橋(長さ15メートル・幅0.3メートル)7秒以上で渡る5秒以上で渡る
スラローム8秒以下で走る課題に含まれない
急制動(乾燥時)時速40キロから11メートル以内で止まる時速30キロから8メートル以内で止まる
急制動(湿潤時)14メートル以内で止まる11メートル以内で止まる

これは試験場の技能試験の基準で、教習所の卒業検定の採点がこれと同じかは教習所の案内で確認が必要です。重い教習車でゆっくり一本橋を渡るのは、最初は思った以上に難しいものなんです。

大型二輪の教習車との違い

大型二輪免許の技能試験は、総排気量700cc以上の大型自動二輪車を使うと決まっています。警視庁のAT大型二輪の試験車は650ccのAT二輪車です。

普通二輪の教習車より一回り大きなバイクになるので、『いずれ大型も』という方は、普通二輪の教習車で取り回しに慣れておくと次が楽になります。

初回の教習で戸惑いやすい所

先に結論

初回の教習でいちばん戸惑いやすいのは、教習車の重さです。走り出す前に、取り回しや引き起こしを教わることが多いので、最初から上手に乗れなくても心配はいりません。

『初日から走れると思っていたのに、押して歩くだけで終わった』という声もよく聞きますよね。実は、初回は乗る前の準備に時間をかけることが多いんです。

初回の教習でよくある流れ
  1. 教習車の各部の名前と役目を教わる
  2. 倒れた教習車を起こす練習をする
  3. エンジンをかけずに押して歩く練習をする
  4. またがって足つきと姿勢を確かめる
  5. 発進と停止の練習をする

教習の内容と順番は教習所で違うので、目安として見てください。引き起こしと取り回しのコツはバイクの引き起こし・取り回しのコツで詳しく紹介しています。

戸惑いやすい所と、事前にできること

初回でよくある戸惑いと、その前にしておけることをまとめてみました。

戸惑いやすい所事前にできること
車体が重くて支えにくい動きやすく、足首まで覆う靴で行く
足が地面に届きにくい入校前に教習所で足つきを相談する
クラッチの加減が分からない学科の教本で操作の順番を読んでおく
目線が足元に下がる「遠くを見る」と意識しておく
曲がる時に体が固まる膝でタンクをはさむニーグリップを覚えておく

例えばこんな場面です。「思ったより重いです」「最初はみんなそう言いますよ。腕じゃなくて腰で押してみてください」というやり取りから始まることもあります。

『全部できないとダメ』と思わなくて大丈夫です。指導員が1つずつ教えてくれるので、まずは姿勢と目線を意識してみてください。

初回の教習の前に確かめておくこと
  • 教習所が指定する服装と靴を用意した
  • ヘルメットとグローブが貸し出しか持参かを確かめた
  • 足つきが不安なら、入校前に相談を済ませた
  • 教本で教習車の各部の名前を読んでおいた
  • 当日の集合場所と時間を確かめた

服装と持ち物は、普通二輪の教習の服装と持ち物でまとめています。

よくある失敗

重さに驚いて腕の力だけで支えようとすると、かえってバランスを崩しやすくなります。腕ではなく、体全体と足で支える意識を持ってみてください。

普通二輪の教習車でよくある相談

先に結論

よくある相談は「足つきが悪いと入所を断られるか」「教習車は250ccでもいいのでは」「教習の途中で教習車が変わって不安」の3つです。

知恵袋に寄せられた質問の中から、普通二輪の教習車についての相談を3つ選んで答えます。

相談1 足つきが悪いと入所を断られる?

『教習車のシート高が気になる。足つきが悪いと入所を断られることがあると書いてあった』という相談がありました。身長に自信がない方には切実な悩みですよね。

足つきの基準や、入所の条件は教習所ごとに違います。入校前に教習所へ行き、実際の教習車にまたがらせてもらえるか相談してみてください。

靴底の厚さでも足つきの感じ方は変わります。相談に行く時は、教習で履く予定の靴で行くと確かめやすくなります。

相談2 普通二輪の教習車は250ccでもいいのでは?

『公道で乗るのは250ccなのに、教習車が400ccクラスなのはなぜ』という質問もありました。

普通二輪免許の技能試験は、法令で総排気量300cc以上の普通自動二輪車を使うと決まっています。教習車もこの基準に合わせているので、250ccでは試験の条件に足りないんです。

大きめのバイクで練習しておくと、免許を取った後に400ccまでどのバイクを選んでも戸惑いにくいという面もあります。

相談3 教習の途中で教習車が変わって不安

『教習が進んで教習車が変わったら、スラロームやクランクでミスが増えた』という相談も多く見られます。車両が変わると、重さや乗り心地が変わるので戸惑うのは自然なことです。

まずは指導員に「車両が変わってから感覚がつかめない」と伝えてみてください。どこで操作が遅れているかを見てもらうと、直す所が分かりやすくなります。

教習車に慣れたら考えたい、次のバイク

先に結論

教習車に乗り慣れてくると、免許を取った後に乗りたいバイクが具体的になってきます。今のバイクの扱いも先に考えておくと、免許と次のバイクの予算を一緒に組めます。

教習が進むと、『免許を取ったらこのくらいの大きさのバイクに乗りたい』と思い始める方も多いですよね。家に原付や125ccがあるなら、残すか乗り換えるかも考えどころです。

免許を上げて乗り換えるなら、今の原付や125ccがいくらになるかを先に確かめておくと、次のバイクの予算が立てやすくなります。

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教習を終えた後に、今のバイクを残すか乗り換えるかを決めて、次のバイクの予算を立てる流れの図解

教習全体の流れは、普通二輪の教習の流れで紹介しています。

よくある質問

普通二輪の教習車は何ccですか?

普通二輪免許の技能試験は総排気量300cc以上の普通自動二輪車を使うと法令で決まっています。教習車もこの基準に合う大きさのバイクが中心です。

普通二輪のAT教習車はどんなバイクですか?

クラッチ操作のないATのバイクです。警視庁ではAT普通二輪の試験に400ccのAT二輪車を使っています。

教習車のバンパーは何のためにありますか?

転んだ時に車体と足を守るためです。運転免許技能試験の実施基準では、バンパーの有無でスラロームのパイロンの間隔が変わります。

普通二輪免許の教習車に足が届くか不安です。

足つきの基準は教習所ごとに違います。入校前に教習所で教習車にまたがらせてもらえるか相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪の技能試験は総排気量300cc以上の普通自動二輪車を使うと法令で決まっている
  • MTの教習車はクラッチとギアがあり、ATの教習車はクラッチ操作がない
  • バンパーなどの装備は、転んだ時に車体と足を守るためのもの
  • 初回の教習は、取り回しや引き起こしなど乗る前の練習が中心になりやすい
  • 足つきが不安なら、入校前に教習所で相談しておく
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

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