大型二輪と普通二輪の違い|乗れるバイク・取り方・費用

大型二輪と普通二輪の違いを、乗れる排気量・年齢・教習・維持費で比べる記事のアイキャッチ

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バイクの免許を取ろうと思った時、『最初から大型二輪にするべき?それとも普通二輪で十分?』と迷う方は多いですよね。教習の長さも費用も変わるので、気軽には決めにくいところです。

結論から言うと、大型二輪と普通二輪のいちばんの違いは、乗れる排気量が400ccを超えるかどうかです。そのうえで、取れる年齢・教習の長さ・維持費も変わってきます。

この記事を読めば、大型二輪と普通二輪の違いを4つの物差しで比べたうえで、今の自分がどちらを取るべきかが分かります。

目次

大型二輪と普通二輪の違いは?境目は400cc

先に結論

普通二輪で乗れるのは総排気量400cc以下、大型二輪は排気量の上限がありません。大型二輪免許があれば、普通自動二輪車にも原付にも乗れます。

正式な名前は、大型自動二輪車と普通自動二輪車です。普通自動二輪と大型自動二輪の境目は、法令で決まっています。

道路交通法施行規則では、大型自動二輪車を「総排気量が0.400リットルを超え、又は定格出力が20.00キロワットを超える原動機を有する二輪の自動車」と定めています。つまり、400ccを超えるか、電動なら定格出力20kWを超えると大型自動二輪車ということですね。

免許ごとに乗れる車両

大阪府警の案内をもとに、普通二輪免許と大型二輪免許で乗れる車両を並べてみます。

車両普通二輪免許大型二輪免許
原付乗れる乗れる
125cc以下の普通自動二輪車乗れる乗れる
126〜400ccの普通自動二輪車乗れる乗れる
400cc超の大型自動二輪車乗れない乗れる

大型二輪免許は、普通二輪の範囲をすべて含んだ免許なんです。大型二輪免許と普通二輪免許の両方を持つ必要はありません。

普通二輪の区分そのものは普通二輪とは?乗れる排気量と免許の種類で紹介しています。400ccという区切りの考え方は普通二輪は400ccまでも参考にしてみてください。

AT限定にも大型と普通がある

大型二輪にも普通二輪にも、AT限定の免許があります。警視庁の案内では、AT限定の範囲は次のとおりです。

免許乗れる範囲
AT限定大型二輪AT二輪車で、総排気量の制限なし
AT限定普通二輪AT二輪車で、400cc以下
AT小型限定普通二輪AT二輪車で、125cc以下

どのAT限定の免許でも、AT以外の二輪車は運転できません。この点は大型でも普通でも同じです。

4つの物差しで比べる大型二輪と普通二輪

先に結論

「乗れる排気量」「取れる年齢」「教習の長さ」「維持費」の4つで並べると、違いがひと目で分かります。維持費は排気量の区分で決まるので、400ccと大型で大きくは変わらない項目もあります。

『大型の方がとにかく大変そう』というイメージを持っている方も多いはずです。実際には、差がつく所とほとんど変わらない所があるんです。

4つの物差しの比較表

物差し普通二輪大型二輪
乗れる排気量400cc以下上限なし
取れる年齢16歳以上18歳以上
技能教習(免許なし)19時限36時限
技能教習(普通免許などあり)17時限31時限
学科教習(免許なし)26時限26時限
維持費(250cc超の車両)車検あり・税金は同じ区分車検あり・税金は同じ区分

教習時限は道路交通法施行規則の別表で決まった最短の数です。1時限は50分で、上達の具合で延びることもあります。

大型二輪と普通二輪を、乗れる排気量・取れる年齢・教習の長さ・維持費の4つで並べて比べた図解

年齢は2歳の差

警視庁の案内では、普通二輪は16歳以上、大型二輪は18歳以上で受験できます。どちらも免許経歴は要りません。

高校生のうちにバイクに乗りたいなら、まずは普通二輪から、という流れになりますね。高校生の場合は学校のルールも関わるので、高校生が普通二輪免許を取るにはも読んでみてください。

教習の長さはほぼ倍

免許を何も持っていない状態から取る場合、技能教習は普通二輪が19時限、大型二輪が36時限です。大型は普通の倍近くの時限数があるんですね。

一方で、学科教習はどちらも26時限で同じです。車の免許を持っていれば、普通二輪も大型二輪も学科は1時限になります。

維持費は「250cc超」で同じ区分

軽自動車税や車検は、排気量の区分で決まります。250ccを超える二輪は、400ccでも大型でも同じ「二輪の小型自動車」の区分です。

区分車検軽自動車税(年額・港区の例)
軽二輪(125cc超250cc以下)なし3,600円
二輪の小型自動車(250cc超)あり(初回3年・以降2年)6,000円

つまり、400ccのバイクと大型のバイクで、税金の区分や車検の有無は変わらないんです。ガソリン代やタイヤ、任意保険などは車両によって変わるので、車両ごとに見積もってみましょう。

試験と検定の中身はどう違う?

先に結論

課題の種類はほぼ同じですが、大型二輪は一本橋の秒数が長く、スラロームは速く、波状路という課題が加わります。試験に使う車両も大きくなります。

『大型は技能試験が難しいって聞くけど、何が違うの?』と気になりますよね。ここでは、試験場の技能試験の基準をもとに比べてみます。

課題の基準の違い

富山県警の運転免許技能試験実施基準では、二輪の課題の基準が次のように定められています。

課題普通二輪大型二輪
一本橋(直線狭路)7秒以上10秒以上
スラローム(連続進路転換)8秒以下7秒以下
急制動の指定速度時速40キロ時速40キロ
急制動で止まる距離(乾燥時)11メートル11メートル
波状路なしあり
普通二輪と大型二輪の技能試験の課題の基準を、一本橋・スラローム・急制動・波状路で比べた図解

一本橋はよりゆっくり、スラロームはより速く走る必要があります。波状路は、でこぼこの路面を立ち姿勢でできるだけ遅く走る課題で、大型二輪だけにあるんです。

教習所の卒業検定の細かい採点は、通う教習所の案内で確かめてみてください。

試験に使う車両の大きさ

法令では、技能試験に使う車両が決まっています。普通二輪は総排気量300cc以上、大型二輪は700cc以上の車両です。

車体が大きく重くなるので、取り回しや引き起こしも、そのぶん体の使い方が大事になります。引き起こしのコツは普通二輪の引き起こし・取り回しのコツで紹介しています。

合格の基準は同じ70%

技能試験の合格基準は、大型二輪免許も普通二輪免許も「70%以上の成績」です。基準の点数は同じで、課題の中身と車両が違う、と覚えておくと分かりやすいですよ。

試験場で直接受ける場合の手数料

教習所に通わず、試験場で直接受験する方法もあります。警視庁の手数料表では、新規取得の手数料は大型二輪も普通二輪も同じ額です。

項目(東京都の例・運転免許証のみ)普通二輪大型二輪
直接受験の手数料6,900円6,900円
取得時講習料18,150円18,450円
教習所を卒業した場合の手数料4,200円4,200円

試験場の手数料はほとんど変わらず、差がつくのは教習所の料金や、何回で合格できるかの方なんです。不合格のたびに受験料と試験車使用料がかかるので、直接受験を考えるなら再受験の分も見込んでおきましょう。

補足

二輪の免許には仮免許がありません。大型でも普通でも、教習所を卒業して試験場で学科試験を受ける流れは同じです。

今どちらを取るべき?使い方別の判定表

先に結論

「400ccを超えるバイクに乗りたいか」と「年齢」で、ほぼ答えが出ます。迷っているなら普通二輪から始め、乗りたい車両が決まってから大型に上げる道もあります。

ここがいちばん知りたいところですよね。自分の使い方に近い行を探してみてください。

あなたの状況向く選び方理由
16〜17歳で今すぐ乗りたい普通二輪大型二輪は18歳から
乗りたいバイクが400cc以下普通二輪大型の教習は要らない
乗りたいバイクが400cc超に決まっている大型二輪普通二輪を経ずに取れる
大型に興味はあるが、まだ車種は決めていない普通二輪から始める上げる時の教習は短い
バイクに乗るのが初めてで不安普通二輪から始める車体が軽めで、教習時限も少ない
ATのバイクだけ乗れればいいAT限定(普通か大型)AT大型は排気量の制限なし
使い方と年齢から、普通二輪から始めるか大型二輪を取るかを選ぶ判定の流れを示した図解

普通二輪から上げる道と、いきなり大型の道

大型二輪を取るには、普通二輪から上げる道と、普通二輪なしで大型を取る道の2つがあります。教習時限で比べると、次のようになります。

ルート技能教習の最短学科教習
免許なしからいきなり大型二輪36時限26時限
普通免許ありからいきなり大型二輪31時限1時限
普通二輪ありから大型二輪へ12時限0時限
AT限定普通二輪ありから大型二輪へ16時限0時限
小型限定ありから大型二輪へ20時限0時限

普通二輪を持っていれば、大型の技能教習は12時限で、学科教習はありません。普通二輪の19時限と合わせると31時限で、いきなり大型の36時限と大きくは変わらないんですね。

AT限定で取る場合の時限

ATのバイクだけに乗るつもりなら、AT限定という選び方もあります。AT大型二輪の技能教習の最短は、持っている免許で次のように変わります。

持っている免許AT大型二輪の技能教習
なし29時限
普通免許など24時限
普通二輪9時限
AT限定普通二輪10時限

『AT限定で取って、あとからMTも乗りたくなったら?』と心配になる方もいますよね。その場合は限定解除の教習を受けることになるので、少しでもMTに興味があるなら最初からMTで取る方が手間は少なめです。

例えばこんな場面で考える

大学に入ったばかりで、『いずれ大型に乗りたいけど、まずは街乗りから』と考えている場合です。この場合は普通二輪で1台目に乗り、慣れてから大型に上げる流れが合いやすいですよ。

逆に、車の免許を持つ社会人で、乗りたい大型の車種がはっきり決まっている場合を考えてみます。普通二輪を経ずに大型を取れば、教習所に通う回数をまとめられます。

「いきなり大型って、ハードル高くない?」
「乗りたいのが大型って決まってるなら、二度手間にならない方がいいかなと思って」

どちらが正解ということはなく、乗りたいバイクと自分のペースで選べば大丈夫です。普通二輪から上げる流れは普通二輪ありで大型二輪を取る、いきなり大型の取り方は普通二輪なしで大型二輪は取れる?で詳しく紹介しています。

普通二輪から始める良いところ
  • 16歳から取れる
  • 車体が軽めで教習に入りやすい
  • 大型に上げる時は技能12時限で学科なし
普通二輪から始める気をつけたいところ
  • 大型に上げる時にもう一度教習所に通う
  • 400cc超のバイクには乗れない
  • 入校の手続きや費用が2回分になる

大型二輪と普通二輪でよくある相談

先に結論

「どっちが難しいか」「排気量以外に何が違うか」「二人乗りの条件」「車の免許があると教習は何時間か」の4つがよく見かける相談です。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。

普通二輪と大型二輪、どっちが難しい?

『普通二輪と大型二輪って、どっちの免許が難しいの?』という相談はよく見かけます。試験の課題を見ると、大型は一本橋が長く、スラロームが速く、波状路も加わるので、求められる技術は高めです。

ただ、大型は教習時限も多く取られていて、そのぶん練習の時間もあります。難しさの感じ方は人それぞれなので、自分のペースで考えてみてください。

排気量以外に何が違う?

『大型二輪と普通二輪の違いって、排気量だけ?』という相談もあります。排気量のほかに、取れる年齢、教習の長さ、試験の課題と試験車の大きさが違います。

一方で、250cc超のバイクとして税金の区分や車検の有無は同じです。違う所と同じ所を分けて覚えておくと、迷いにくくなりますよ。

二人乗りの条件は?

『大型二輪と普通二輪で、二人乗りができる条件を知りたい』という相談もあります。道路交通法では、普通二輪免許を受けていた期間が通算1年に達しないと、一般道で普通自動二輪車の二人乗りはできません。

高速道路では、20歳未満か、免許を受けていた期間が通算3年に達しない人は二人乗りできません。大型二輪の場合の条件も含め、細かい所は警察の公式案内で確かめてみてください。

車の免許があると大型の教習は何時限?

『普通の4輪免許を持っていると、大型二輪の教習は何時間?』という相談も見かけます。普通免許などを持っている場合、大型二輪の技能教習は基本操作14時限と応用走行17時限で、計31時限が最短です。

学科教習は1時限になります。1時限は50分なので、技能だけでも時間の計画を立てておくと安心です。

維持費と乗り換えで考えておきたいこと

先に結論

大型を考えるなら、免許の費用だけでなく、車両の車検・保険・税金も含めて予算を組むのが大事です。今のバイクから乗り換えるなら、手取りを先に確かめておくと予算が立てやすくなります。

免許を上げると、乗りたいバイクの候補も一気に広がりますよね。そのぶん、お金の計画も大事になってくるんです。

250cc超の車両にかかるもの

大型でも400ccでも、250ccを超えるバイクには車検があります。国交省の案内では、二輪自動車の車検の有効期間は初回3年、2回目以降2年です。

項目内容(250cc超の二輪)
軽自動車税年6,000円(港区の例)
自動車重量税(継続検査・1年・自家用)1,900円(13年経過2,300円・18年経過2,500円)
自賠責保険(24か月)2026年10月31日までに始まる契約は8,760円、11月1日以降は9,640円

重量税と自賠責は、国交省と損害保険料率算出機構の資料にある額です。保険料は改定されることがあるので、加入する時点の額を確かめてみてください。

よくある失敗

免許の費用だけで予算を組み、車両を買う時に保険や車検の費用が足りなくなることがあります。免許・車両・維持費の3つを合わせて計画しておきましょう。

大型に上げるタイミングの考え方

普通二輪から始めた方は、『いつ大型に上げればいいの?』と迷いますよね。決まった正解はありませんが、普通二輪で走った期間を目安にすると考えやすくなります。

普通二輪を取ってからできるようになること大型を考えるきっかけの例
すぐ普通自動二輪車で一人で走る乗りたいバイクが400cc超と分かった
通算1年一般道で二人乗りができる二人で遠出したくなった
通算3年かつ20歳以上高速道路で二人乗りができる長距離のツーリングが増えた

二人乗りの条件は、普通自動二輪車についての道路交通法の決まりです。免許の効力が止められていた期間は「受けていた期間」に入らないので、そこも覚えておきましょう。

大型に上げても、普通二輪で積んだ経験はそのまま生きます。慣れたバイクで走る中で、自分が本当に乗りたい車両を見極めてから上げるのも、立派な選び方ですよ。

今のバイクから乗り換えるなら

大型への乗り換えを考えているなら、今乗っている普通二輪や家で眠っているバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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大型への乗り換え前に確かめること
  • 乗りたいバイクの排気量が400cc超か
  • 年齢が18歳以上か
  • 教習所の大型二輪のコースと通える日程
  • 車両の車検・保険・税金の予算
  • 今のバイクの手取りの目安

ハーレーのような大きな排気量のバイクと免許の関係は、普通二輪でハーレーに乗れる?で紹介しています。

よくある質問

大型二輪と普通二輪の違いは何ですか?

いちばんの違いは乗れる排気量で、普通二輪は400cc以下、大型二輪は上限がありません。ほかに、取れる年齢・教習の長さ・試験の課題も違います。

大型二輪免許があれば普通二輪のバイクに乗れますか?

乗れます。大型二輪免許では、大型自動二輪車・普通自動二輪車・小型特殊自動車・原付を運転できます。

普通二輪から大型二輪に上げると教習は何時限ですか?

普通二輪免許を持っている場合、大型二輪の技能教習は最短12時限で、学科教習はありません。

大型二輪は何歳から取れますか?

18歳以上で受験できます。普通二輪は16歳以上です。

400ccと大型のバイクで税金は変わりますか?

軽自動車税はどちらも250cc超の「二輪の小型自動車」の区分なので、同じ区分になります。額は市区町村の案内で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪と普通二輪の境目は400ccで、大型二輪は排気量の上限がない
  • 普通二輪は16歳、大型二輪は18歳から受験できる
  • 技能教習は免許なしで普通二輪19時限、大型二輪36時限
  • 普通二輪ありなら、大型の技能は12時限で学科なし
  • 250cc超なら税金の区分と車検の有無は400ccも大型も同じ
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

普通二輪(普通自動二輪)免許の種類・費用・教習の流れから、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、普通二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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