小型二輪ATから普通二輪ATへ|MTに変える時の費用も比較

小型二輪ATから普通二輪ATへ上げる時の教習と費用、MTに変える場合との比較を紹介する記事のアイキャッチ

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AT小型限定で125ccのスクーターに乗っていると、『もう少し大きいバイクで高速道路も走りたい』と思うことがありますよね。でも、ATのまま上げるか、MTにするかで迷う方も多いはずです。

結論から言うと、小型二輪ATから普通二輪ATへの限定解除は、教習所の案内では技能5時限が目安です。MTの普通二輪まで上げるなら8時限が目安で、乗りたいバイクで選ぶのが近道です。

この記事を読めば、2つの道筋の違いと費用の考え方、手続きの流れまでが分かります。

目次

小型二輪ATから上がる道は2本ある

先に結論

AT小型限定から普通二輪へ進むには、①ATのまま普通二輪ATへ上げる、②MTの普通二輪まで上げる、の2本の道があります。どちらも教習所で限定解除の教習を受ける形が一般的です。

AT小型限定は、125cc以下のAT二輪だけに乗れる普通二輪免許です。どんな免許かはAT小型限定普通二輪免許とはで紹介しています。

小型二輪ATから、普通二輪ATと普通二輪MTの2本の道筋を比べた図解

ここが、ほかの記事ではあまり並べて語られないところです。2本の道筋を、教習と乗れるバイクで比べてみましょう。

比べる点普通二輪ATへ普通二輪MTへ
技能教習の目安(教習所の案内)5時限8時限
乗れるバイク400cc以下のAT二輪400cc以下のバイク(MT・AT)
高速道路125cc超なら走れる125cc超なら走れる
教習で新しく覚えること大きく重い車体の扱い車体の扱いに加えてクラッチとギア
向いている人スクーターに乗り続けたいギア付きのバイクにも乗りたい

例えばこんな場面です。今のスクーターの延長で、もうひと回り大きいスクーターに乗りたいだけなら、普通二輪ATで十分ですよね。一方、友達が乗っているギア付きのバイクにも乗ってみたいなら、MTまで上げておくと選べる幅が広がります。

時限数は教習所の案内の値

限定解除の技能時限は、教習所や合宿の申込サイトが「AT小型限定から普通二輪ATへ5時限」「普通二輪MTへ8時限」と案内しています。複数の教習所で同じ時限が載っていますが、法令の条文での確認はできていません。

通う予定の教習所で、時限数と料金を確かめてみてください。

ほかの上がり方

AT小型限定からMTの小型限定(125cc以下のMT)へ上げる道もあり、教習所の案内では4時限が目安です。125cc以下のギア付きに乗りたいだけなら、こちらも候補になります。

125ccから400ccクラスへ、教習で変わること

小型二輪から普通二輪に上がると、課題の基準も変わります。試験場の技能試験の基準の例(富山県警)で、小型二輪車と普通二輪車を比べてみました。

課題小型二輪車普通二輪車
一本橋5秒以上7秒以上
スラローム課題なし8秒以下
急制動の指定速度時速30km時速40km
急制動の停止区間(乾燥時)8メートル11メートル

『125ccのスクーターには慣れているから大丈夫』と思う方もいますよね。ただ、車体が大きく重くなるうえ、一本橋は長く、急制動は速くなります。

限定解除の教習では、この違いに慣れることが中心になります。MTへ上げる場合は、さらにクラッチとギアの操作も一から覚えます。

費用はどのくらい?公開料金の例

費用は時限数と教習所で決まる

限定解除の費用は、教習所ごとに違います。技能の時限数が多いMTへの限定解除のほうが、ATへの限定解除より高くなるのが一般的です。

『小型二輪ATから普通二輪ATの費用はいくら?』と気になりますよね。教習所が公開している限定解除の料金を、例として並べてみました。

例(税込)内容料金
埼玉県のある教習所小型限定AT から 普通二輪MT70,290円
埼玉県のある教習所普通二輪AT から 普通二輪MT57,750円
北海道のある教習所AT小型限定 から 小型限定MT42,240円

小型二輪ATから普通二輪ATへの限定解除の料金は、今回確かめた範囲では公開されている例を見つけられませんでした。通いたい教習所で聞いてみてください。

追加でかかるお金

延長や再検定の料金

限定解除の料金も、最短の時限数で終えた場合の額であることが多いです。ある教習所の公開料金では、技能教習の1時限追加が4,180円、卒業検定が6,050円です。

予算には少し余裕を持たせておくと安心です。料金に何が含まれているかも、申し込む前に確かめておきましょう。

あとからMTに変えると2回払うことに

小型二輪ATから普通二輪ATへ上げた後に、MTも乗りたくなったとします。その場合、普通二輪ATからMTへの限定解除をもう一度受けることになります。

ある教習所の料金で見ると、小型限定ATからいきなり普通二輪MTへは70,290円、普通二輪ATからMTへは57,750円です。MTに乗る可能性が少しでもあるなら、最初からMTまで上げるほうが、結果として支払いが少なくなりやすいですよね。

ATのまま?MTに変える?判定表

乗りたいバイクから逆算する

スクーターだけに乗り続けるならAT、ギア付きのバイクに乗る可能性があるならMTが、回り道の少ない選び方です。

『どっちでもいいなら安いほう』と考えたくなりますよね。ただ、限定解除は何度も受けるとそのたびにお金がかかるので、先のことまで見ておくのがおすすめです。

あなたの考え合いやすい道ひとこと
ビッグスクーターで通勤・通学したい普通二輪ATへ教習が短めで、乗りたいバイクに足りる
高速道路を使ったツーリングをしたいどちらでも可乗りたい車体がATかMTかで決める
中古でバイクを幅広く探したい普通二輪MTへMTもATも選べる
クラッチ操作に強い不安がある普通二輪ATへ新しく覚えることが少ない
いずれ大型二輪も考えている普通二輪MTへ大型二輪の教習が短くなる
小型二輪ATから普通二輪ATとMTのどちらへ進むかを、乗り方で選ぶ判定の図解

乗るバイクが大きくなると維持費も変わる

免許を上げて125ccを超えるバイクに乗ると、税金や保険の区分も変わります。東京都港区の例では、軽自動車税(年額)が次のようになっています。

排気量軽自動車税(港区の例・年額)
90cc超125cc以下(原付二種)2,400円
125cc超250cc以下(軽二輪)3,600円
250cc超(小型二輪)6,000円

250ccを超えるバイクには車検もあります。免許の費用だけでなく、乗った後のお金も見ておくと安心ですよね。

大型二輪まで考えるなら

法令の時限数では、大型二輪(MT)の技能教習は、AT小型限定だけなら24時限、普通二輪(MT)があれば12時限です。AT普通二輪だけの場合は16時限です。

いずれ大型も、と考えている方は、普通二輪MTを間にはさむと教習が組み立てやすくなります。

進む道を決める前のチェック
  • 乗りたいバイクがATだけかを確かめた
  • 高速道路を使うかを考えた
  • 大型二輪を取る予定があるかを考えた
  • 通える教習所に限定解除のコースがあるかを聞いた

限定解除から免許証の条件変更までの流れ

教習所の審査に合格して、試験場で条件を変える

限定解除は、教習所で技能教習を受けて審査に合格し、その後に運転免許試験場で免許証の条件を変更する流れです。

『もう一度、学科試験を受けるの?』と心配する方もいますよね。限定解除は、今持っている普通二輪免許の条件を外す手続きなんです。

限定解除の流れ
  1. 教習所に限定解除のコースを申し込む
  2. 技能教習を受ける(ATへは5時限、MTへは8時限が目安)
  3. 教習所の技能審査を受けて合格する
  4. 合格証明書を持って、運転免許試験場で免許証の条件を変更する

教習所の案内では、条件変更は即日で、合格証明書の有効期限は合格した日から3か月とされています。限定解除審査の手続きは、道路交通法施行規則にも定められています。

限定解除のくわしい流れはAT限定の解除とはでも紹介しています。小型限定からの上がり方全体は小型二輪から普通二輪へにまとめています。

申し込む前に聞いておきたいこと

限定解除のコースは、教習所によって置いていない場合もあります。電話や受付で、次のように聞いてみてください。

「AT小型限定から、普通二輪ATへの限定解除はできますか?」

「その場合の技能の時限数と、合計の料金はいくらですか?」

あわせて、延長した時の1時限の料金と、審査に落ちた時の料金も聞いておくと、予算が立てやすくなります。

例えばこんな場面で考える

平日の夕方しか通えない社会人なら、5時限か8時限かで通う回数が変わりますよね。予約が取りにくい時期だと、3時限の差で終わる時期がずれることもあります。

いつまでに大きいバイクに乗りたいかが決まっているなら、そこから逆算して道を選ぶのも一つの方法です。

125ccのスクーターから大きいバイクに乗り換えるなら、今のスクーターがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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小型二輪ATから上がる時のよくある相談

費用と大型への近道の相談が多い

小型二輪ATから上がる人からは、「普通二輪を取る費用は?」「MTにしたい時の値段と期間は?」「いきなり大型は無謀?」という相談がよく見られます。知恵袋で見かけた相談を、要点だけまとめて答えます。

普通免許とAT小型を持っている時、普通二輪の費用は?

車の普通免許とAT小型二輪免許を持っていて、普通二輪を取りたい時の費用を知りたい、という相談です。

AT小型限定を持っている場合は、限定解除の形で上げるのが一般的です。ある教習所の公開料金では、小型限定ATから普通二輪MTへの限定解除が70,290円(税込)です。

ATのまま上げるなら技能の時限が少ないので、料金も低めになりやすいです。通える教習所で、両方の料金を聞いてみてください。

MTの普通二輪にしたい時の値段と期間は?

小型二輪AT限定を持っていて、MTの普通二輪を取りたいが、値段と期間はどのくらいか、という相談です。

教習所の案内では、技能8時限が目安です。期間は予約の取りやすさで変わるので、通う時間帯の空き具合を聞いておきましょう。

小型ATからいきなり大型MTは無謀?

小型AT二輪の免許から、いきなり大型二輪MTを取りに行くのは無謀か、という相談です。『遠回りしたくない』という気持ち、よく分かります。

法令の時限数では、AT小型限定だけの人の大型二輪(MT)の技能教習は24時限です。普通二輪(MT)を先に取ると、大型二輪は12時限になります。

どちらが合うかは、教習にかけられる時間と費用で変わります。大型への上がり方は普通二輪ありで大型二輪を取るで紹介しています。

よくある質問

小型二輪ATから普通二輪ATへの費用はいくらですか?

教習所で違います。技能教習は5時限が目安なので、教習所の限定解除の料金表で確かめてみてください。

小型二輪ATから普通二輪MTへの費用はいくらですか?

ある教習所の公開料金では70,290円(税込)です。技能教習は8時限が目安です。

小型二輪ATから普通二輪ATへの限定解除は難しいですか?

車体が大きく重くなり、一本橋や急制動の基準も上がります。ただ、AT操作には慣れているので、車体の扱いに集中して練習できます。

限定解除では学科教習もありますか?

教習所の案内では、限定解除は技能教習と審査が中心です。くわしい中身は通う教習所で確かめてみてください。

普通二輪ATへ上げたら、高速道路を走れますか?

125ccを超えるバイクなら走れます。125cc以下のバイクは、免許に関係なく高速道路を走れません。

まとめ

この記事の要点
  • 小型二輪ATからは、普通二輪ATへ上げる道とMTへ上げる道がある
  • 教習所の案内では、ATへは技能5時限、MTへは8時限が目安
  • 費用は教習所で違い、MTへの限定解除のほうが高くなりやすい
  • ギア付きに乗る可能性があるなら、最初からMTまで上げると2回払わずにすむ
  • 教習所の審査に合格したら、試験場で免許証の条件を変更する

まずは通える教習所に、AT小型限定からの限定解除のコースと料金を聞いてみてください。

普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

普通二輪(普通自動二輪)免許の種類・費用・教習の流れから、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、普通二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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