普通免許ありで普通二輪免許を取る|教習が短くなる所と流れ

普通免許ありで普通二輪免許を取る時に教習が短くなる所と流れを紹介する記事のアイキャッチ

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車の免許はもう持っていて、『これからバイクにも乗りたい』と思った方は多いですよね。ただ、普通免許を持っていると何がどれくらい短くなるのか、意外と分かりにくいものです。

結論から言うと、普通免許ありで普通二輪免許を取る場合、学科教習は26時限から1時限に、技能教習はMTで19時限から17時限に短くなります。いちばん大きく変わるのは学科なんです。

この記事を読めば、車の免許で免除されるもの・されないものと、車の運転経験がバイクで役立つ所、入校から免許までの流れが分かります。

目次

普通免許ありで普通二輪を取ると、何が短くなる?

先に結論

普通免許を持っている人は、普通二輪の学科教習が1時限になります。技能教習は、MTで2時限、ATでも2時限短くなります。基本操作の時限は変わらず、短くなるのは応用走行の部分です。

指定教習所の教習時限は、道路交通法施行規則で決まっています。普通免許の有無で比べると、こうなります。

教習の種類免許なし(原付だけを含む)普通免許あり
学科教習26時限1時限
技能教習 普通二輪(MT)19時限(基本9+応用10)17時限(基本9+応用8)
技能教習 AT普通二輪15時限(基本5+応用10)13時限(基本5+応用8)
技能教習 小型限定(MT)12時限10時限
技能教習 AT小型限定9時限8時限

1時限は50分です。表の時限数は最短の数で、技能は上達の具合に応じて延びることがあります。

『原付の免許を持っているから、少しは短くなる?』と思う方もいますよね。実は、原付免許だけを持っている人は、二輪の教習では「免許なし」と同じ扱いになります。

普通二輪免許の全体像は普通二輪免許とはで紹介しています。ここでは普通免許ありの場合に絞って見ていきましょう。

学科が1時限になるのが大きい

普通免許を持っていない人は、学科を26時限受けます。普通免許があると、学科(一)が0時限、学科(二)が1時限で済みます。

交通ルールや標識は、車の免許を取った時にすでに学んでいます。そのため、普通二輪免許では二輪ならではの内容だけを学ぶ形になっているんです。

さらに、普通自動車や普通自動二輪車を運転できる免許を持っていない人は、学科の中で応急救護処置の教習を3時限受けます。普通免許がある人は、この3時限もありません。

普通免許所持なら、どの普通二輪を選ぶ?

普通免許所持の方が選べる普通二輪は、限定なし・AT限定・小型限定・AT小型限定の4つです。時限と料金の例を並べてみました。

免許の種類技能教習(普通免許あり)ある教習所の公開料金の例
普通二輪(MT)17時限101,200円
AT普通二輪13時限88,000円
小型限定(MT)10時限78,100円
AT小型限定8時限71,500円

料金は、2026年10月に確認したある教習所の公開料金(税込)で、普通免許等を持っている場合の額です。地域や時期、教習所で大きく変わるので、通える範囲で見比べてみてください。

『どうせなら短く済むAT小型限定に』と考える方もいますよね。ただ、125cc以下では高速道路を走れないので、乗りたいバイクを先に思い浮かべてから選ぶのがおすすめです。

普通自動車免許の種類で変わることは?

車の免許がAT限定でも、普通自動車の免許であることに変わりはありません。教習時限の表でも「普通免許など」とひとまとめになっています。

ただ、教習所によって料金の区分や案内の書き方は違います。申し込みの時に、持っている免許証を見せて時限と料金を確かめておくと安心です。

車の免許で免除されるもの・免除されないもの

先に結論

普通免許があると、学科の大部分と応急救護の教習が免除されます。一方で、バイクを操る技能の基本操作や、教習所の検定、試験場での手続きは免除されません。

『車の免許があるなら、ほとんど免除されるのでは?』と期待する方もいるはずです。ここで、免除されるものとされないものを2列に分けてみました。

免除される・短くなるもの免除されないもの
学科(一)の10時限技能の基本操作(MT9時限・AT5時限)
学科(二)のうち15時限学科(二)の1時限
応急救護処置の3時限教習所の卒業検定
技能の応用走行のうち2時限試験場での手続きと手数料
二輪の適性検査の基準(視力など)
普通免許ありで普通二輪を取る時に、免除されるものと免除されないものを2列で比べた図解

技能の基本操作は短くならない

基本操作の時限が短くならないのは、バイクならではの操作を一から覚える必要があるからです。引き起こしや取り回し、クラッチ操作、バランスの取り方は、車の運転では身につきません。

車をうまく運転できる方でも、最初の数時限でバイクの重さに驚くことがあります。『車と同じ感覚で行ける』と思わず、基本からていねいに練習してみてください。

視力の基準は二輪の基準

適性検査の基準は、二輪免許の基準で見られます。二輪の視力は、両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上(矯正視力を含む)です。

普通二輪の適性検査では、聴力検査は行わないと警視庁は案内しています。色彩識別は、赤・青・黄色の区別ができることが基準です。

普通免許で乗れるバイクについて

普通免許だけでは、原付二種の125ccを含めて普通自動二輪車は運転できません。詳しくは普通免許で乗れるバイクは?で紹介しています。

車の運転経験がバイクで役立つ所・役立たない所

先に結論

車の運転経験は、交通ルールの判断や周りを見る習慣ではバイクでも役立ちます。ただ、バランスや車体の扱い、低速での操作はゼロからのスタートです。

普通免許を持っている方は、公道を走った経験がありますよね。その経験が、バイクの教習でどこまで生きるのかを比べてみましょう。

役立つ所
  • 信号や標識、優先関係の判断
  • 交差点での安全確認の習慣
  • 車の流れに合わせる感覚
  • 四輪MTを運転してきた人の、クラッチをつなぐ考え方
役立たない所
  • バランスを取りながら走ること
  • 重い車体の引き起こしと取り回し
  • 手でクラッチを操作すること
  • 一本橋やスラロームなどの低速での操作

例えばこんな場面で考える

教習所のコースに出ると、交差点の右折や進路変更では車の経験がそのまま役立ちます。『ここで後ろを見る』『ここでウインカーを出す』が自然にできるので、教官に褒められることもあるはずです。

一方で、一本橋の上では車の経験はほとんど使えません。『車は長く運転しているのに、なぜか一本橋から落ちる』と戸惑う方もいます。

また、四輪のMTではクラッチを左足で操作しますが、バイクでは左手のレバーで操作します。つなぐ考え方は似ていても、体の使い方は別物なんです。

車の経験を生かす練習の考え方

車の経験が役立つのは、コースに出てからの「判断」の部分です。そこは自信を持って、空いた意識をバイクの操作に回してみてください。

例えば、教官から「交差点はもう大丈夫」と言われたら、次はブレーキのかけ方やアクセルの開け方に集中する、という具合です。役立つ所と役立たない所を分けて考えると、練習の的が絞りやすくなります。

よくある失敗

車の運転に慣れている方ほど、車と同じ感覚で目線を近くに落としてしまいがちです。バイクは目線の先に進もうとするので、教官に言われた見る位置を意識してみてください。

普通免許ありの普通二輪、入校から免許までの流れ

先に結論

流れは「入校」「学科1時限と技能教習」「卒業検定」「試験場で手続き」の順です。教習所の案内では、普通免許を持っていれば、MTは最短9日間、ATは最短8日間で卒業できるとしている所もあります。

普通免許ありの場合、学科がほとんどないので、教習のほとんどが技能になります。入校してからの流れを順番に見てみましょう。

普通免許ありで普通二輪免許を取る流れ
  1. 教習所に申し込み、入校の手続きと適性検査を受ける
  2. 技能教習の第1段階(基本操作)を進める
  3. 学科教習1時限を受ける
  4. 技能教習の第2段階(応用走行)を進める
  5. 卒業検定に合格し、卒業証明書を受け取る
  6. 住所地の試験場で手続きをして、免許証を受け取る
普通免許ありで普通二輪免許を取る時の、入校から卒業検定・試験場での手続きまでの流れの図解

学科を受けるタイミングは教習所によって違います。入校の時に、教習の順番を説明してもらいましょう。

1日に乗れる時限には上限がある

技能教習は、1日に何時限でも受けられるわけではありません。法令では、1日の上限は原則3時限で、基本操作及び基本走行の段階は2時限までとされています。

例えば、MTの技能17時限を最短で進めても、基本操作の9時限は1日2時限までです。教習所の案内で最短9日間とされているのは、この上限があるからなんです。

免許の種類(普通免許あり)技能教習教習所の案内での最短
普通二輪(MT)17時限最短9日間とする所がある
AT普通二輪13時限最短8日間とする所がある
AT小型限定8時限2日間のコースを設ける所がある

AT小型限定だけは特例で、普通免許などを持っている人は1日4時限まで受けられます。そのため、2日間で終えるコースを設けている教習所もあります。

教習には期限がある

教習は、入校から9か月以内に修了する決まりです。仕事が忙しい時期と重なると、思ったより間が空いてしまうこともあります。

平日の夜しか通えない方は、予約の取りやすさを入校前に確かめておくと安心です。

例えば、繁忙期は技能の予約が先まで埋まってしまうこともあります。『入校したのに乗れない日が続く』とならないよう、空き状況の見方やキャンセル待ちの仕組みも聞いておきましょう。教習全体の流れは普通二輪の教習の流れで詳しく紹介しています。

合宿という選び方もある

まとまった休みが取れるなら、合宿で取る方法もあります。合宿の予約サイトでは、普通免許ありの普通二輪は「最短8日〜」と案内しているものがあります。

普通免許ありで合宿に行く時の準備は、普通免許ありで普通二輪の合宿に行くで紹介しています。

試験場での手続き

指定教習所を卒業すると、卒業証明書がもらえます。技能検定を受けた日から1年以内なら、試験場での技能試験が免除されます。

東京都の例では、指定教習所を卒業した人が試験場で払う手数料は、運転免許証のみの場合で4,200円です。試験場で何をするかは持っている免許で変わることがあるので、住所地の試験場の案内で確認してください。

試験場に行く前に確かめておくこと
  • 卒業証明書の期限(技能検定から1年)
  • 住所地の試験場の受付日と受付時間
  • 今持っている免許証
  • 申請用写真など、試験場が案内している持ち物
  • 手数料の額(住所地の試験場の案内)

普通免許持ってて普通二輪を取る人によくある相談

先に結論

よくある相談は「普通免許があると何日くらいで取れるか」「試験場では手続き以外に試験があるか」「バイクに乗ったことがないけれど大丈夫か」の3つです。

知恵袋に寄せられた質問の中から、普通免許を持っていて普通二輪を取ろうとしている方の相談を3つ選んで答えます。

相談1 普通免許があったら、普通二輪MTは何日くらいで取れる?

『普通免許を持っていたら、普通自動二輪のMTは何日ぐらいで取れるのか』という質問がありました。休みの取り方を考えたい方には、気になるところですよね。

技能教習は最短17時限で、1日の上限があるので、教習所の案内では最短9日間としている所があります。ただ、これは毎日予約が取れて、補習がなかった場合の目安です。

通いの場合は、予約の取りやすさや自分の予定で日数が大きく変わります。週末だけ通う場合は、そのぶん日数がかかると考えておくと気持ちに余裕が持てます。

相談2 試験場では、手続き以外に試験がある?

『普通免許を持っていて、二輪を公認教習所で取った場合、免許センターでは手続き以外に試験などがあるのか』という相談もありました。

教習所を卒業していれば、試験場での技能試験は免除されます。それ以外に何を受けるかは、持っている免許や都道府県の運用で変わることがあるので、住所地の試験場の公式案内で確認してみてください。

教習所の窓口でも、卒業の時に試験場での流れを教えてくれることが多いです。分からない点は、卒業前に聞いておきましょう。

相談3 車の免許はAT限定。バイクに乗ったことがなくても大丈夫?

『車の免許はAT限定で、原付も含めてバイクに乗ったことがない。それでも普通二輪は取れるか』という相談もありました。初めてだと、不安になるのは当然ですよね。

普通二輪の教習は、バイクに乗ったことがない人を前提に、引き起こしや取り回しから始まります。車の免許がAT限定かどうかで、技能教習の時限は変わりません。

クラッチ操作に不安があるなら、AT限定普通二輪を選ぶ方法もあります。ATとMTの選び方はAT限定普通二輪免許とはも参考にしてみてください。

相談4 合宿の「最短9日」で本当に卒業できる?

『合宿免許の普通二輪で最短卒業予定が9日間とあるが、実際に最短で卒業できる人はどのくらいいるのか』という質問もありました。予定を組む側としては、気になりますよね。

合宿の案内では、普通免許所持で「最短9日間」や「最短8日〜」とするものがあります。ただ、何割の人が最短で卒業しているかは公表された数字が見当たらないので、ここでは言い切れません。

技能が延びた時の追加料金や延泊の扱いは、合宿ごとに違います。申し込む前に、公式案内で確認しておきましょう。

普通二輪を取ったら、最初の1台と今のバイクをどうする?

先に結論

普通二輪の免許を取ると、乗れるバイクが400cc以下まで広がります。家に使っていない原付や125ccがあるなら、残すか手放すかを先に決めておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

普通自動車免許だけの頃は、原付には乗れても125ccのバイクには乗れませんでしたよね。普通二輪を取れば、250ccや400ccのバイクも選べるようになります。

『家に昔の原付が置きっぱなし』という方もいるかもしれません。乗らないまま置いておくと、税金だけがかかり続けることもあります。

最初の1台を選ぶ前に考えておきたいこと
  • 家にある使っていないバイクを残すか手放すか
  • 高速道路を走りたいか(125cc以下は走れない)
  • 車検のある250cc超にするか、車検のない250cc以下にするか
  • 税金と保険を含めた毎年の費用

家にあるバイクをどうするか、状況ごとに考え方をまとめてみました。

家にあるバイクの状況考え方
今も近所の足として使っている残して2台持ちにする手もある。税金と保険は2台分
何年も乗らずに置いたまま手放して、次の1台の資金に回すことを考える
動くかどうか分からないそのままの状態で査定を受けられるか確かめる
家族が使うかもしれない名義と保険をどうするかを家族で決めておく

次のバイクの資金を考えるなら、家にある使っていないバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、予算が立てやすくなります。

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普通免許ありの場合の費用は、普通免許ありの普通二輪免許の費用で詳しく紹介しています。ある教習所の公開料金(2026年5月1日からの税込料金)では、普通二輪MTが免許なしで202,950円、普通免許以上で140,690円と案内されていました。

よくある質問

普通免許ありだと、普通二輪の学科教習は何時限ですか?

1時限です。普通免許を持っていない人は26時限なので、大きく短くなります。

普通自動車免許所持で普通自動二輪免許を取る時、技能教習は何時限ですか?

MTは最短17時限、ATは最短13時限です。上達の具合によって延びることがあります。

車の免許がAT限定でも、普通免許ありの扱いになりますか?

AT限定でも普通自動車の免許なので、教習時限の表では普通免許などを持っている区分になります。料金の区分は教習所の案内で確かめてください。

普通免許ありでも、教習の期限はありますか?

あります。教習は入校から9か月以内に修了する決まりなので、通える日を先に決めてから入校すると安心です。

普通二輪免許と普通自動車免許は、どちらを先に取るのがいいですか?

どちらを先にしても、後から取る方の学科が短くなります。普通二輪を先に取った場合の話は、普通二輪を取ってから普通免許を取るで紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • 普通免許ありで普通二輪免許を取ると、学科は26時限から1時限になる
  • 技能はMTで19時限から17時限、ATで15時限から13時限に短くなる
  • 基本操作の時限と卒業検定、試験場での手続きは免除されない
  • 車の経験は交通ルールの判断に役立つが、バランスや低速の操作はゼロから
  • 教習所の案内では、MTは最短9日間、ATは最短8日間とする所がある
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

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