普通二輪のスラローム・クランク・S字のコツ|課題走行

普通二輪のスラローム・クランク・S字の課題走行のコツを紹介する記事のアイキャッチ

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普通二輪の教習で、スラロームのパイロンに当たりそうになったり、クランクで足をついてしまったりすると、焦りますよね。『自分だけできていないのでは』と不安になる方も多いはずです。

結論から言うと、普通二輪のスラローム・クランク・S字は、どれも「目線・アクセル・体の使い方」の3つで考えると整理しやすい課題です。課題ごとにこの3つの比重が違うだけなんです。

この記事を読めば、3つの課題のコツと、練習の順番、つまずいた時の立て直し方が分かります。

目次

普通二輪のスラローム・クランク・S字はどんな課題?

先に結論

スラロームは、並んだパイロンの間をS字状に抜ける課題で、普通二輪は8秒以下で走るのが基準です。クランクとS字は、直角に曲がる道と、なめらかに曲がる道を低速で抜ける課題です。

まずは、3つの課題がどんなものかを確かめておきましょう。法令では、普通二輪の技能試験の課題として、屈折コース・曲線コースの走行と、連続進路転換コースの走行が定められています。

課題法令での呼び方どんな課題か基準として確認できたこと
スラローム連続進路転換コース並んだパイロンの間を順にS字状に抜ける普通二輪は8秒以下(大型二輪は7秒以下)
クランク屈折コース直角に折れ曲がった狭い道を抜ける所要時間の基準は確認できず
S字曲線コースなめらかに曲がった狭い道を抜ける所要時間の基準は確認できず

スラロームの基準は、富山県警察の運転免許技能試験実施基準に載っているものです。教習所の卒業検定の採点がこれと同じかは確認できていないので、細かい減点は通っている教習所で確かめてください。

スラロームのコース

同じ実施基準では、スラロームのパイロン(ロード・コン)は5本で、間隔は4.5メートルとされています。バンパーのない試験車の場合は4.0メートルです。

小型限定普通二輪の技能試験では、連続進路転換コースは課題から外れています。普通二輪(MT・AT)を取る方は、スラロームを走ることになります。

一本橋・急制動とは求められることが違う

スラロームは、同じ実施基準にある一本橋や急制動と比べると、求められることが逆になっている所があります。並べてみると、練習の意識も切り替えやすくなります。

課題普通二輪の基準(実施基準)求められること
スラローム8秒以下速さを保ってリズムよく抜ける
一本橋7秒以上できるだけゆっくり渡る
急制動指定速度40km/hから、乾燥時11メートル以内で停止車輪をロックさせずに止まる

一本橋で「ゆっくり」を練習した直後にスラロームに入ると、つい遅くなりがちです。課題ごとに頭を切り替えるのも、大事なコツの1つなんです。急制動の練習は急制動のコツで紹介しています。

卒業検定全体の流れは普通二輪の卒業検定で紹介しています。

課題ごとのコツを1表で|目線・アクセル・体の使い方

先に結論

3つの課題は、どれも「目線は先へ」「アクセルは急に変えない」「体はバイクに任せすぎない」が共通の土台です。そのうえで、スラロームはリズム、クランクは目線、S字はなめらかさが大事になります。

教官から言われることはたくさんありますよね。そこで、課題ごとのコツを目線・アクセル・体の使い方の3つに分けて、1つの表にしてみました。

課題目線アクセル体の使い方
スラローム次の次のパイロンの外側を見る切り返しで少し開け、曲がる前に戻すニーグリップで車体を挟み、バイクを左右に倒す
クランク曲がる先の出口を先に見る一定に保ち、速さはリアブレーキで調整上半身の力を抜き、ハンドルは軽く握る
S字カーブの先へ、目線をつなげて動かす一定に保ち、急に開け閉めしない体を固めず、車体の傾きに合わせる
スラローム・クランク・S字のコツを、目線・アクセル・体の使い方の3つで整理した図解

表のコツは、一般的な教本で言われる考え方です。教官によって言い方や指導の順番が違うこともあるので、教習中は教官の指示を優先してみてください。

3つに共通する土台

3つの課題に共通するのは、目線を足元に落とさないことです。バイクは見ている方へ進もうとするので、パイロンや縁石を見つめると、そちらへ寄っていってしまうんです。

アクセルを急に開けたり閉めたりしないことも共通しています。車体がギクシャクすると、バランスを取るのが一気に難しくなります。

スラロームのコツ

先に結論

スラロームは、パイロンを1本ずつ見るのではなく、次の次を見て「倒す・起こす」のリズムで抜けます。切り返しでアクセルを少し開けると、車体が起き上がりやすくなります。

スラロームが苦手な方の多くは、『パイロンに当たりたくない』という気持ちから、目の前のパイロンばかり見てしまいます。気持ちはよく分かりますよね。

ただ、目の前を見るほど切り返しが遅れ、次のパイロンに近づきすぎてしまいます。目線を1本先に送るだけで、走り方がぐっと楽になることもあります。

リズムを作る考え方

スラロームは、左右に倒して起こす動きの連続です。倒す時はアクセルを戻し、起こす時に少し開ける、という流れでリズムを作るのが一般的な教え方です。

ギアの段や操作のしかたは、教習所や教官の指示に従ってください。教官から「2速で」と言われたら、まずはそのギアで同じリズムを繰り返し練習してみましょう。

ATとMTで意識することは少し違う

MTの場合は、半クラッチやギアの段も速さの調整に関わってきます。ATの場合はクラッチ操作がないぶん、アクセルの開け閉めとリアブレーキだけで速さを整えることになります。

どちらも、急な操作で車体を揺らさないという考え方は同じです。ATだから簡単、MTだから難しい、と決めつけずに、自分の車両に合わせた操作を教官に教わってみてください。

スラロームで見直したいこと
  • 目の前のパイロンではなく、次の次を見ているか
  • 切り返しの時にアクセルを少し開けているか
  • ニーグリップで車体を挟めているか
  • 進入の速さが毎回そろっているか

クランク・S字のコツ

先に結論

クランクとS字は、低速でもバランスを崩さないことが大事です。アクセルは一定に保ち、速さはリアブレーキで調整すると、車体が安定しやすくなります。

クランクで足をついたり、縁石に当たったりすると、『またか』と落ち込んでしまいますよね。実は、クランクのつまずきは、曲がる前の準備で決まることが多いんです。

クランクは出口を先に見る

クランクでは、角に入る前から、曲がった先の出口を見るようにします。顔を先に向けることで、バイクが自然と曲がる方へ向かいやすくなります。

入口では外側に寄って、曲がる角を広く使うのが一般的な走り方です。速さが出すぎていると感じたら、アクセルではなくリアブレーキで落としてみてください。

S字は目線をつなげる

S字は、カーブが連続していて、クランクより曲がり方がなめらかです。目線を次のカーブの先へとつなげて動かすと、ハンドル操作も自然になります。

例えば、1つ目のカーブの途中で、もう2つ目のカーブの出口を見ておく、という具合です。体を固めず、車体の傾きに合わせて力を抜いておきましょう。

よくある失敗

怖さから速さを落としすぎると、かえってふらついて足をついてしまうことがあります。低速での安定は、アクセルを一定にしてリアブレーキで調整する練習を重ねて身につけていきましょう。

練習の順番と、つまずいた時の立て直し方

先に結論

練習は「目線」から始め、次に「アクセルとリアブレーキ」、最後に「体の使い方」を足していく順番がおすすめです。一度に全部を直そうとしないことが、立て直しの近道です。

課題がうまくいかない時ほど、あれもこれも直そうとしてしまいますよね。順番を決めて、1つずつ足していきましょう。

課題走行の練習の順番
  1. 目線を先に送ることだけを意識して走る
  2. アクセルを一定に保ち、速さをリアブレーキで調整する
  3. ニーグリップで車体を挟み、上半身の力を抜く
  4. スラロームは倒す・起こすのリズムを意識する
  5. 3つを合わせて、同じ走り方を繰り返す
スラローム・クランク・S字の練習を、目線・アクセル・体の使い方の順に足していく流れの図解

つまずいた時は教官に具体的に聞く

『何がダメなのか分からない』と感じたら、教官に具体的に聞いてみてください。例えばこんな聞き方です。

「スラロームの3本目で外に膨らんでしまうのですが、目線とアクセルのどちらを直せばいいですか」

どこでつまずくかを伝えると、教官も的を絞って教えやすくなります。低速での扱いに慣れていない時は、引き起こし・取り回しのコツや一本橋のコツも参考になります。

教習が終わった後のことも少しだけ

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普通二輪のスラロームでよくある相談

先に結論

よくある相談は「3本目から怖くなる」「アクセルを意識するとパイロンを倒し、パイロンを意識すると遅くなる」「卒検前日で緊張している」の3つです。

知恵袋に寄せられた質問の中から、普通二輪のスラロームの相談を3つ選んで答えます。

相談1 3本目のパイロンから怖くなって前に出てしまう

『2本目までは通れるのに、3本目からパイロンに当たりそうで怖くなる』という相談がありました。後半ほど切り返しが遅れるのは、よくあることです。

多くの場合、1本目の進入で目線が近くなっていて、少しずつ遅れがたまっていきます。最初の1本から、次の次を見ることを意識してみてください。

相談2 アクセルとパイロン、どちらを意識すればいい?

『アクセルを意識するとパイロンを倒し、パイロンを意識すると時間オーバーになる』という相談もありました。補習が続くと、気持ちも焦りますよね。

この場合は、一度に両方を直そうとせず、どちらか1つに絞って練習してみてください。まずはパイロンに当たらない走り方を固め、それから切り返しのアクセルを少しずつ足していく順番が取り組みやすいはずです。

相談3 明日が卒検。スラロームだけが不安

『教官からスラローム以外はほぼ大丈夫と言われたけど、明日の卒検が不安』という相談もありました。前日はどうしても緊張しますよね。

前日にできるのは、走る順番と、自分が意識する1点を決めておくことです。「次の次を見る」のように1つだけ決めておくと、本番でも頭の中が整理しやすくなります。

よくある質問

普通二輪のスラロームは何秒以内ですか?

富山県警察の運転免許技能試験実施基準では、普通二輪は8秒以下とされています。教習所の検定の採点は、通っている教習所で確かめてください。

クランクやS字に時間の基準はありますか?

この記事の調査では、クランク・S字の所要時間の基準は確認できませんでした。足をつかずに安全に抜けることを優先しましょう。

小型限定でもスラロームはありますか?

法令では、小型限定普通二輪の技能試験は連続進路転換コース(スラローム)を除くとされています。

スラロームで補習が続いている時はどうすればいいですか?

目線・アクセル・体の使い方のうち、どれか1つに絞って練習してみてください。どこでつまずくかを教官に具体的に伝えると、直す所を教えてもらいやすくなります。

スラロームはアクセルを使わないとだめですか?

切り返しでアクセルを少し開けると車体が起きやすくなる、というのが一般的な教え方です。操作のしかたは、教官の指示に従ってください。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪のスラロームは、パイロンの間をS字状に抜ける課題で、基準は8秒以下
  • 3つの課題は「目線・アクセル・体の使い方」で整理できる
  • スラロームはリズム、クランクは出口を見る、S字は目線をつなげる
  • 練習は目線、アクセル、体の使い方の順に1つずつ足していく
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

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