普通二輪に仮免はある?教習の段階と検定の仕組み

普通二輪に仮免があるかと、教習の段階や検定の仕組みを紹介する記事のアイキャッチ

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車の免許を取った時は、途中で仮免の試験がありましたよね。『普通二輪にも仮免ってあるの?』『仮免がないなら、どこで試験があるの?』と気になる方は多いはずです。

結論から言うと、普通二輪に仮免はありません。法律で仮免許が定められているのは四輪の免許だけで、二輪の教習は教習所のコースで段階を進み、最後の卒業検定で仕上げる流れになっています。

この記事では、車の教習と並べながら、仮免がない普通二輪の教習がどう進むのかが分かります。

目次

普通二輪に仮免はない?法律での決まり

先に結論

道路交通法で仮免許(仮運転免許)が定められているのは、大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車の4つだけです。普通二輪や大型二輪には仮免許の制度がありません。

道路交通法では、仮免許について「大型自動車、中型自動車、準中型自動車又は普通自動車」についてのみ定めています。つまり、普通二輪の仮免という免許は、そもそも存在しないんです。

車の教習では、仮免許を取ると教官の同乗のもとで公道の路上教習に進みます。一方、二輪には仮免がないので、公道で練習する段階がありません。

仮免がないとどうなる?

『仮免がないなら、いきなり本番の試験なの?』と心配になりますよね。実は、そんなことはありません。

二輪の教習も、基本の操作を覚える段階と、応用の走り方を覚える段階の2つに分かれています。段階ごとに練習を重ねて、最後に卒業検定を受ける形なんです。

比べる点車(普通自動車)の教習普通二輪の教習
仮免許ありなし
途中の検定修了検定(仮免の技能試験)がある仮免のための検定はない
途中の学科試験仮免の学科試験があるなし
公道での教習仮免を取ってから路上教習仮免がないので公道では練習しない
最後の検定卒業検定卒業検定

公道を走るのは免許を受け取ってから

二輪は仮免がないため、免許証を受け取るまで公道で練習することはできません。教習所のコースで、交差点や踏切、坂道などを想定した課題を走って練習します。

そのため、免許を取ってすぐの公道は、誰にとっても初めての経験になります。最初の数週間は、交通量の少ない時間帯や慣れた道から走り始めると安心です。

車の教習と普通二輪の教習を段階ごとに並べる

段階の名前は同じ、間にある試験が違う

車も二輪も「第1段階」「第2段階」と呼ばれる2つの段階で進みます。違うのは、段階の間に仮免の試験があるかどうかです。二輪は第1段階を終えると、そのまま第2段階に進みます。

ここでは、車と普通二輪の教習を段階ごとに並べてみました。車の免許を取った方なら、どこが短くなるのかイメージしやすいはずです。

車の教習と普通二輪の教習を、第1段階・仮免・第2段階・卒業検定の順に並べて比べた図解
段階車(普通自動車)の教習普通二輪(MT)の教習
第1段階基本の操作をコースで練習基本操作と基本走行をコースで練習(免許なし9時限)
段階の終わり修了検定と仮免の学科試験仮免の試験はなし
第2段階仮免を持って路上教習応用走行をコースで練習(免許なし10時限)
卒業検定公道とコースで検定コースで検定
卒業した後試験場で学科試験試験場で手続き(持っている免許で中身が変わる)

二輪の技能教習の時限数は、法令(道路交通法施行規則)で決まっています。1時限は50分で、上達の具合によって延長されます。

普通二輪の教習時限を段階ごとに見る

普通二輪の技能教習は、持っている免許で時限数が変わります。車の免許などがあると、第2段階が少し短くなるんです。

免許の種類持っている免許第1段階第2段階合計
普通二輪(MT)なし(原付だけも含む)9時限10時限19時限
普通二輪(MT)普通免許など9時限8時限17時限
AT普通二輪なし5時限10時限15時限
AT普通二輪普通免許など5時限8時限13時限

学科教習は、免許なしなら26時限、車の普通免許などがあれば1時限です。車の免許を持っていれば、学科の勉強の負担はぐっと軽くなりますよね。

教習の全体の流れは、普通二輪の教習の流れで入校から順に紹介しています。

第1段階で練習すること

第1段階では、バイクの取り回しや乗り方、発進と停止、ギア操作など基本の操作を覚えます。コースを周回しながら、まっすぐ走る・曲がる・止まるの感覚をつかんでいく段階です。

『引き起こしができなかったらどうしよう』と最初に不安になる方も多いはずです。引き起こしのコツはバイクの引き起こし・取り回しのコツで紹介しています。

第2段階で練習すること

第2段階では、一本橋やスラローム、クランク、S字、急制動などの課題を練習します。交差点や踏切の通り方など、公道を想定した走り方もコースの中で覚えます。

法令では、普通二輪の技能試験の課題として、直線狭路(一本橋)や連続進路転換(スラローム)、屈折コース・曲線コース・坂道などが挙げられています。教習でも、この課題をくり返し練習するのが一般的です。

仮免がない二輪は卒業検定が大事

先に結論

二輪では途中に仮免の試験がないぶん、卒業検定が教習の中で唯一の検定です。合格すると卒業証明書がもらえ、試験場での技能試験が免除されます。

車の教習なら、修了検定で一度「本番の空気」を経験できますよね。二輪にはそれがないので、卒業検定が初めての検定になる方がほとんどです。

『一発勝負なんて緊張する…』と感じるのは自然なことです。だからこそ、第2段階のうちから検定のコースを意識して練習しておくと、本番で落ち着いて走れます。

卒業証明書と試験場の関係

卒業検定に合格すると、指定教習所の卒業証明書が出ます。道路交通法では、この卒業証明書があれば、技能検定を受けた日から1年以内は試験場での技能試験が免除されるとされています。

つまり、試験場でもう一度コースを走る必要はないんです。学科試験の扱いは持っている免許で変わるので、住所地の試験場の案内で確かめてください。

よくある失敗

卒業したあと、試験場に行くのを先延ばしにしてしまう方がいます。卒業証明書で技能試験が免除されるのは、技能検定を受けた日から1年以内です。期限を過ぎないよう、卒業したら早めに試験場の日程を決めておきましょう。

学科試験の合格基準

試験場の学科試験は、法令で「九十パーセント以上の成績」が合格基準とされています。問題の数や形式は、住所地の試験場の案内で確かめてください。

『学科は車の時と同じくらい?』と気になる方もいますよね。二輪特有のルール、例えば二人乗りの条件や高速道路のルールなども出るので、教本で一通り見直しておくと安心です。

卒業検定のコースや減点されやすい所は、普通二輪の卒業検定で詳しく紹介しています。

普通二輪の仮免についてよくある相談

先に結論

仮免に関する相談は、「二輪を持っていると車の教習で何が変わるか」「車の仮免中に二輪を取ると料金はどうなるか」「二輪と車のどちらを先に取るか」の3つが目立ちます。持っている免許で教習の時限が変わる点を押さえておくと判断しやすくなります。

知恵袋に寄せられた質問の中から、仮免や教習の段階について迷う方の相談を3つ選んで答えます。

相談1 普通二輪を持っていたら、車の教習の内容は変わる?

『普通二輪の免許を持っていて、これから普通免許を取る。教習の内容や学科の数は変わるのか』という質問がありました。

二輪の免許を持っていると、車の教習の時限が変わることがあります。何時限になるかは、通う教習所の案内で確かめてください。

ただ、車には仮免があるので、修了検定と仮免の段階は二輪を持っていても通ります。

詳しい流れは、普通二輪を取ってから普通免許を取るで紹介しています。

相談2 車の仮免を取った状態で二輪に行くと、料金は「免許なし」と同じ?

『普通車の仮免許を取り終えたところで、今のうちに小型二輪を取りに行ったら、料金は何も免許がない人と同じになるのか』という相談もありました。

二輪の教習時限は、「普通免許などを持っているか」で変わります。仮免許がこの「免許あり」として扱われるかどうかは、この記事の調べた範囲では確かめられませんでした。

申し込む教習所に「車の仮免を持っている場合の時限と料金」を直接聞いてみてください。車の免許を取り終えてから二輪に行く方が、時限が短くなるかどうかもあわせて確かめると安心です。

相談3 17歳で二輪を取るか、18歳まで待って車と一緒に取るか

『17歳で普通自動二輪の免許が欲しい。18歳になって車の免許を取ってからの方がいいのか』という相談もよく見かけます。

普通二輪は16歳から取れます。車の免許を先に取ると、二輪の学科は1時限になり、技能も短くなります。

一方で、二輪を先に取ると、早くバイクに乗れるのが大きな魅力ですよね。早く乗りたい気持ちと、教習の時間や費用のどちらを重く見るかで決めてみてください。

どちらを先に取るか迷った時に考えること
  • バイクにいつから乗りたいか
  • 車の免許をいつ取る予定か
  • 学校や家庭のルールで二輪が認められているか
  • 両方の教習の時間を確保できるか

卒業検定までに準備しておきたいこと

先に結論

仮免がない二輪では、第2段階のうちに検定コースを覚え、苦手な課題を1つずつつぶしておくのが合格への近道です。焦って予約を詰め込むより、体の疲れが残らないペースで通いましょう。

卒業検定は、教習所の中のコースで行われます。検定のコースは事前に案内されることが多いので、教習の合間に頭の中でたどっておくと安心です。

卒業検定までの準備
  1. 検定コースの順番を紙に書いて覚える
  2. 一本橋や急制動など苦手な課題を教官に伝える
  3. 苦手な課題を重点的に練習できる時限を予約する
  4. 前日はしっかり休み、当日は服装と持ち物を確かめる
仮免がない普通二輪の教習で、卒業検定までに準備しておきたいことを順に示した図解

例えば、一本橋で落ちやすい方は、目線を遠くに置くことを意識して練習してみてください。コツは一本橋のコツで紹介しています。

苦手な課題ごとに意識したいこと

第2段階の課題は、人によって得意と苦手が分かれます。『全部が不安』という時は、まず自分がどこでつまずいているかを1つに絞ってみましょう。

苦手な課題よくあるつまずき練習で意識したいこと
一本橋途中でふらついて落ちる目線を遠くに置き、ニーグリップで車体を安定させる
スラロームパイロンに近づきすぎる次のパイロンを早めに見て、体ごと向きを変える
クランク・S字曲がる途中で足をつく速さを落としすぎず、曲がる先を見る
急制動指定の速さまで上げるのが怖い前後のブレーキをじわっと強める感覚を覚える

ある県警の技能試験の基準では、普通二輪車の一本橋は7秒以上、急制動は40km/hから乾燥時11メートル以内で止まることとされています。教習所の検定で同じ基準かは、通う教習所で確かめてみてください。

免許を取った後に向けて

卒業検定に合格して免許を受け取れば、いよいよ公道デビューです。最初のバイクをどうするか、今乗っている原付をどうするかも考えておくと、免許を取った後がスムーズになりますよね。

原付から普通二輪のバイクに乗り換える方は、家にある原付がいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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よくある質問

普通二輪に仮免はありますか?

ありません。道路交通法で仮免許が定められているのは、大型・中型・準中型・普通自動車の4つだけです。

仮免がないと、普通二輪の教習で検定は1回だけですか?

仮免のための検定はないので、技能の検定は卒業検定だけになります。教習所によっては段階の終わりに習熟の確認をする所もあるので、通う教習所の案内を見てみてください。

二輪の教習で公道を走ることはありますか?

仮免許がないため、公道で練習することはありません。交差点や踏切などの走り方も、教習所のコースの中で練習します。

卒業証明書はいつまで使えますか?

道路交通法では、技能検定を受けた日から1年以内は、試験場の技能試験が免除されるとされています。期限内に試験場で手続きをしましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 普通二輪に仮免はなく、仮免許は四輪の4つの免許だけの制度
  • 二輪の教習も第1段階と第2段階に分かれ、間に仮免の試験がない
  • 二輪の教習は公道を走らず、教習所のコースの中で進む
  • 卒業検定に合格すると、1年以内は試験場の技能試験が免除される
普通二輪ドットコム

普通二輪ドットコム 編集部

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